【プロレス連載】越中詩郎の禁断の新日本移籍にジャイアント馬場はどう反応した?「侍戦士」と同級生の元東スポ記者が裏側を明かす (4ページ目)
――その移籍劇のなかで、全日本にいた天龍源一郎さんから現金を渡されたという伝説は本当ですか?
柴田:越中選手は、天龍さんからポケットに現金をねじ込んでもらったそうです。天龍さんからのせん別だったんでしょう。天龍さんは普段から、馬場さんから若手選手にご馳走するためのお金を預かっていたそうなので、越中選手は「馬場さんが天龍さんを介してお金をくれたのかな」と一瞬思ったようですが、馬場さんはそこまで気を回す人ではない、と結論づけたようです。
当時、全日本から新日本に移籍するのは大事件。衝撃的でしたね。新日本のファンは「全日本から逃げてきた」と捉える人が多く、「よく来てくれた。頑張れ」と越中選手を応援してあげようという雰囲気があり、反発はなく歓迎ムードでしたよ。
【プロフィール】
柴田惣一(しばた・そういち)
1958年、愛知県岡崎市出身。学習院大学法学部卒業後、1982年に東京スポーツ新聞社に入社。以降プロレス取材に携わり、第二運動部長、東スポWEB編集長などを歴任。2015年に退社後は、ウェブサイト『プロレスTIME』『プロレスTODAY』の編集長に就任。現在はプロレス解説者として各メディアで記事を掲載。テレビ朝日『ワールドプロレスリング』で四半世紀を超えて解説を務める。ネクタイ評論家としても知られる。カツラ疑惑があり、自ら「大人のファンタジー」として話題を振りまいている。
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