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佐竹雅昭が振り返る「剛腕」ベルナルドのパンチ力 K-1初のドーム興行でのジャパングランプリは「正直、楽だな」 (4ページ目)

  • 松岡健治●文 text by Matsuoka Kenji

 ナゴヤドームで、佐竹はフィリォと同じ控室だった。こんな後日談を明かした。

「僕は、試合ごとに使ったグローブを持って帰っていたんですが、あの試合後、自分のと間違えてフィリォのグローブを持って帰ってしまったんです(笑)。今もそれを持っていますよ。ちなみに、僕自身のニールセン戦のグローブも持っているので、格闘技界の歴史に残る伝説の激レアグローブを、ふたつ持っているんですよ(笑)」

 フィリォの登場で「空手復活の物語ができると思った」という佐竹。翌1998年に、自らも極真と戦う時がくる。

(つづく)

【プロフィール】

佐竹雅昭(さたけ・まさあき)

1965年8月17日生まれ、大阪府吹田市出身。中学時代に空手家を志し、高校入学と同時に正道会館に入門。大学時代から全日本空手道選手権を通算4度制覇。ヨーロッパ全土、タイ、オーストラリア、アメリカへ武者修行し、そこで世界各国の格闘技、武術を学ぶ。1993年、格闘技イベント「K-1」の旗揚げに関わり、選手としても活躍する傍ら、映画やテレビ・ラジオのバラエティ番組などでも活動。2003年に「総合打撃道」という新武道を掲げ、京都府京都市に佐竹道場を構え総長を務める。2007年、京都の企業・会社・医院など、経営者を対象に「平成武師道」という人間活動学塾を立ち上げ、各地で講演を行なう。

【写真】ケンコバのプロレス連載 試合フォトギャラリー

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