【競馬予想】高速決着必至の北九州記念 上り調子の「姉弟」が高額配当を運んでくる
サマースプリントシリーズ第2戦のGIII北九州記念(小倉・芝1200m)が7月6日に行なわれる。
このレース、過去10年の結果を振り返ってみると、なんと1番人気は0勝。2着が4回、3着が1回あるものの、2008年のスリープレスナイト以来勝ち星がなく、現在16連敗中だ。
それゆえ、配当的な妙味はたっぷり。現に、3連単は過去10年すべて万馬券だ。しかも、2017年の107万8270円を筆頭に、2024年の79万8750円、2022年の49万3580円など、高配当が続出している。
これまで8月中旬に施行されていたレースは、昨年から1カ月半ほど前倒しとなったが、先にも触れているとおり、昨年の一戦も大荒れ。そういう意味では、波乱傾向のレースであることに変わりはない。
となれば、今年も"荒れる"ことを前提として、狙い目を絞っていきたいところだが、ポイントのひとつとなる馬場状態はどうなのか。デイリー馬三郎の吉田順一記者はこう解説する。
「今年は、4月、5月で涼しい日が多かったこと、さらにエアレーションの影響もあって、(開幕週では)芝が少し生えそろっていなかったりして、クッション値も低めでした。そのため、全体的に時計は思った以上に速くありませんでした。
しかし、芝のクッション値はそこから徐々に上がっており、天候のいい日が続く今週は路盤硬化が一段と進行する見立て。先週よりもスピード競馬が堪能できるのではないでしょうか。
ただ、出走メンバーを見渡してみると、1分8秒前後の時計で好成績を残している馬が数多くいます。はたして、それらがどこまで速い時計に対応できるのか。
また、馬場が高速化すれば、逃げや前づけ有利がセオリーですが、ジョッキーたちのなかでその意識が過剰になってしまうと、前半3ハロンが32秒台~33秒台前半のハイペースな争いになることは必至。そうなると、(前を行く馬たちの)押し切りを望むのは酷かもしれません」
では、そうした状況にあって、どんなタイプが台頭するのか。
「時計が速い馬場ではハンデ差が利いてきますから、一瞬の脚を秘める軽量馬に妙味を感じます。すんなり隊列が決まる形であれば、ある程度前づけしても最後にキレ味が炸裂すると見込んでいます」
1 / 3