検索

WWE殿堂入りの「極悪同盟」ブル中野の波乱の人生「いまだ熱心なファンも多い」元東スポの柴田惣一が語る (4ページ目)

  • 大楽聡詞●取材・文 text by Dairaku Satoshi

――ブルさんは引退時、体重が100キロ以上あったのを3カ月で約50キロも減量。2012年には引退セレモニーが行なわれましたが、現役時代に近い100キロまで増量し、その後にまた急激にやせるなど体型がすごく変わりましたね。

柴田:引退セレモニーのあとは、ヒザのケガの影響で運動が難しくなって、胃を切除しましたよね。小錦も挑戦した究極のダイエット法だけど、レタス2,3枚でお腹いっぱいになっちゃうともと聞いたことがあります。

 大変なことも多かったでしょうけど、そこから"美魔女"としても話題になりましたね。現役時代とのギャップがすごいので、久しぶりに会った人は誰だかわからないかもしれない。アントニオ猪木さんも、2017年のカール・ゴッチさんの納骨式でブルと会った時はわからなくて。弟子の西村に「ブル中野さんですよ」と言われて、驚いていました。

 ブルは気さくでありながら妖艶な魅力もたっぷりで、ファンだけでなくレスラーや関係者の間でも人気が高い。引退してからずいぶん経つのに、いまだに熱心なファンも多いです。現役時代のインパクトはもちろん、今の姿も含めて長く支持されるんでしょうね。

【プロフィール】

柴田惣一(しばた・そういち)

1958年、愛知県岡崎市出身。学習院大学法学部卒業後、1982年に東京スポーツ新聞社に入社。以降プロレス取材に携わり、第二運動部長、東スポWEB編集長などを歴任。2015年に退社後は、ウェブサイト『プロレスTIME』『プロレスTODAY』の編集長に就任。現在はプロレス解説者として『夕刊フジ』などで連載中。テレビ朝日『ワールドプロレスリング』で四半世紀を超えて解説を務める。ネクタイ評論家としても知られる。カツラ疑惑があり、自ら「大人のファンタジー」として話題を振りまいている。

【写真】ケンコバのプロレス連載 写真で蘇る激闘の記憶!

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る