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キャリア25年のリングアナが振り返る、「あれ抜きにRIZINは語れない」という対抗戦 リングに上がる選手たちへの思いも語った

  • 篠﨑貴浩●取材・文 text by Shinozaki Takahiro

リングアナ太田真一郎氏インタビュー 後編

(中編:RIZINのリハーサルで出場選手の名を呼ばない理由>>)

 PRIDE時代からリングアナウンサーを務めてきた太田真一郎氏へのインタビュー。その後編では、リングアナとしてこだわっていることや、最も印象に残っている大会や試合、約25年間見てきた格闘技の魅力などについて聞いた。

2022年の『RIZIN.40』で行なわれた、RIZINとBELLATORの対抗戦 photo by Motoo Naka/アフロ2022年の『RIZIN.40』で行なわれた、RIZINとBELLATORの対抗戦 photo by Motoo Naka/アフロこの記事に関連する写真を見る

【特に試合前は「絶対に噛みたくない」】

――試合前のコールが終わった後はリング下で試合を見ていると思うのですが、血しぶきなどが飛んでくる時もありますか?

太田 最近はあまりないですが、PRIDE時代は割と多かった気がしますね。最近は早めにドクターチェックが入るようになった印象ですが、昔は血が出てから試合を止めるまでが遅い時もありましたから。『Dynamite!』か、『ハッスル』だったと思いますが、曙さんの血が飛んできたこともありますね。

――太田さんは、いわゆる格闘技の"冬の時代"もリングアナをされていたんですよね。

太田 そうですね。ただ、"冬の時代"はPRIDEの消滅以降を指すと思うんですけど、僕のなかではDREAMも、ハッスルも楽しかったですよ。

――選手のコールはプレッシャーがかかると思うんですが、太田さんが失敗した記憶がありません。

太田 いや~、実はちょっと甘噛みしたりしてるんですよ(笑)。たとえば、2022年の4月16日と17日に2日連続で行なわれた大会では、ある試合で「柔術界の......」と言うところを、「じゅうじゅちゅ界の......」となってしまって。落ち込みましたね。知り合いにはバレてました(笑)。

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