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キャリア25年のリングアナが振り返る、「あれ抜きにRIZINは語れない」という対抗戦 リングに上がる選手たちへの思いも語った (2ページ目)

  • 篠﨑貴浩●取材・文 text by Shinozaki Takahiro

――やはり、完璧に言いたい思いは強いですか?

太田 もちろんです。勝利した選手がマイクアピールをした後も、その雰囲気に合わせた送り出しのコメントをアドリブで言うことがほとんどなんですが、言葉がまとまらないまま口に出してしまうと、決まって噛むんです。それでも、試合が終わった後はまだいいんですが、試合前の選手紹介では絶対に噛みたくない。

 そこで噛んでしまうと、縁起がよくない気がするんです。「あいつが噛んだから負けた」なんて思う選手はいないでしょうけど、それが少しでも勝敗に影響するのは嫌なんです。だからこそ完璧にやって、選手には100%で試合に臨んでほしい。まあ、「コールでそんなに影響しないよ」と言われればそうなんですけど、僕はそう考えちゃいますね。

【『RIZIN.40』で行なわれた世紀の対抗戦】

――『超RIZIN.3』では、衣装が赤のラメ入りタキシードでした。どのような基準で選んでいるんですか?

太田 その時の自分の気分もありますけど、前の大会で着た色や、大会の規模も踏まえて決めています。実は、PRIDE時代にケイ・グラントさんから「太田ちゃん、タキシード作らない?」と声をかけてもらったんです。

 ケイさんがいつもお世話になっている仕立て屋さんが、香港に住んでいるインド人の職人さんで、「いい機会だ」と思って依頼することにしました。その職人さんがたまに日本に来る時に頼むんですが、それまでは大手の紳士服チェーンで売っているような黒のタキシードでしたね。そこからは、青、白、赤とカラーバリエーションが増えていきました。

――生地から選んで仕立てるんですか?

太田 職人さんが4、5個くらいトランクを持ってきて、そのなかに生地の見本がぎっしり詰まっているんです。「タキシードで派手なものがほしい」と言ったら、いくつか候補を出してくれて、その中から選んでいく感じです。今まで、10着以上は作っています。

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