日本男子バレーはエジプト戦の大逆転負けからなぜ立ち直れたのか? 攻守のキーマンが明かす (4ページ目)

  • Text by Sportiva
  • photo by 日刊スポーツ/アフロ

 リベロの山本は言う。

「『俺がこっち抑えるから、お前こっち入って』とか『僕がここ入るから、絶対こっちだけ抑えて』とか、そういうコミュニケーションを取るようにしていました。健太郎もいいタッチやいいブロックがあったので、いい割り切りができていました。相手の対策をしながら、ブロックとフロアディフェンスの関係がよくできました」

 コート中央エリアからのスパイクを絡めた攻撃の創造性と、日本の強みである堅守からの切り返し。4戦目にして、ようやく歯車がかみ合い始めた。石川は「かみ合ってきたから、流れよく勝てている。僕のパフォーマンスも上がってきて、点を取りたいところで取れているので、うまく回っている」と力を込める。

 ここからが本当の勝負の3連戦。崖っぷちから這い上がり、本来の姿を取り戻した日本がパリ五輪出場切符に挑む正念場が始まる。

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