西田有志がイタリアで感じる「練習は量より質」。石川祐希に頼んだ「買い出し」や直接対決も語った

  • 中西美雁●取材・文 text by Nakanishi Mikari
  • photo by Massimiliano Natale

【「サポーター」に届けたいこと】

 同時に、ケガをした原因については次のように考察した。

「こっちの体育館は暖房がつかず、冬の試合時の気温は10度前後。チェンジコートした時に体が冷えたことがケガの原因なんじゃないかと考えています。ただ、海外ではそれが普通なんでしょうし、対応できなかった自分が悪い。

 ケガをしてすぐ、(西田とスポンサーシップ契約を結んでいる)ザムストさんから、ふくらはぎのサポーターを送っていただきました。ふくらはぎを冷やさないように、筋肉をいいテンション(筋力が発揮できる状態)で保つために、今ではそのサポーターを練習やトレーニングで必ず着けるようにしています」

 復帰を目指している最中の昨年12月には、自らの「サポーターズクラブ」を開設した。月額680円については「微妙なところかもしれませんが、自分を安売りしたくはなかった」とし、「その金額でも満足してもらえるようなサービスにします」と宣言した。

「日記、限定動画、オンライン配信、グッズの先行販売など、さまざまなことをやっていきたいです。さらに先になると思いますが、僕のファンには海外の方も多いので、海外バージョンも作る予定です。いつか、また僕が日本でプレーすることになったら、海外のファンたちに向けたツアーを企画するなどもいいですよね。

 これまでのオンライン配信では、技術やメンタル、プライベートな話も結構しています。サポーターズクラブに入ってくださるのは、自分にそれだけ価値を感じていただいているということなので、本当にうれしいです」

 YouTubeチャンネルでもプライベートについて明け透けに話す西田だが、イタリアでの初めてのクリスマスについては、「チームにコロナの陽性者が出たので、選手全員が自宅隔離になった」という。ただ、「僕は今までもずっと"クリぼっち"でしたからね(笑)。一昨年は天皇杯の決勝があったし、クリスマスを誰かと過ごすのは憧れです。羨ましいな、と思いますよ」と笑顔で語った。

 迎えた2022年。早々にコートに復帰し、さらなる飛躍を期す今年の抱負として「自分らしくやっていくこと」を挙げた。

「昨年は、東京五輪は最高でしたけど、それ以外はケガとリハビリばかりで、プレーよりリハビリをしている時間のほうが長かった。昨年より状況が悪くなることはさすがにないと思うので、この1年は前を向いてやっていきたいです!」

(第4回:セリエAで得た自信。「日本ぽくないバレーにも挑戦する必要がある」と代表チームのけん引役に名乗り>>)

キャプテン石川祐希の「スタイル」を荻野正二が絶賛。パリ五輪へ2m級の新戦力にも期待 >>

■西田有志 YouTube公式チャンネル
『YUJI NISHIDA CHANNEL』
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