西田有志がイタリアで感じる「練習は量より質」。石川祐希に頼んだ「買い出し」や直接対決も語った

  • 中西美雁●取材・文 text by Nakanishi Mikari
  • photo by Massimiliano Natale

【石川と初めて敵チームとして対決】

 バレーに関しては、練習から大きな違いがあったという。イタリアではボールを使っての練習が1時間半くらいしかなく、「その代わり練習の中身が濃い」と口にした。

「チームにもよるでしょうが、日本での練習はもっと長く、ケガにつながる原因のひとつなので見直すべきところがあると思います。練習に"質"を求めるのが当たり前になっているなかで、"量"を求めるのは時代に逆行している。昔より試合数も増えていますからね。それをどう受け止めるかは各チームの考え次第かもしれないですけど、イタリアでの練習方式には取り入れるべきところがある」

 イタリア式の練習で状態を高め、セリエAの第1節でいきなりデビュー。その試合では開始直後に初得点を奪い、第4セットには3連続サービスエースも決めるなどチームの勝利に貢献した。チーム2位の16得点を挙げたその試合について、西田は次のように語った。

「通常の試合と同じで、ネガティブなイメージはなく、勝つことにしかフォーカスしていませんでした。得点数も大事ですけど、それ以外の数字で見えないところでも貢献しようと。初めての環境でやる初めての試合で、あれだけ(状態が)戻っていてよかったです」

 11月3日には石川との"日本人対決"が実現する。

昨年11月の直接対決で、記念撮影をした西田(左)と石川昨年11月の直接対決で、記念撮影をした西田(左)と石川この記事に関連する写真を見る 石川が所属するミラノがストレート勝ちした一戦は、日本のバレーボールファンにとって大きなニュースになったが、そこも「特別な意識はなかった」と振り返る。

「祐希さんと別チームで対戦するのは公式戦では初めてでしたが、チームスポーツですからね。個人競技だったらもう少し意識するかもしれないですけど。(サーブで石川を狙うといったことも)まったくせず、選手の間を狙うことしか考えていませんでした。だから、ファンの方々が期待するような感想はないんです(笑)。

 でも、試合後は『今日のプレーこうだった』といった話をしました。その日の試合以外でも、お互いの状況については連絡をちょくちょく取り合っていますよ」

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