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大坂なおみ「今の私は違う人」。
抗議行動もモチベーションにつなげている (4ページ目)

  • 神 仁司●文 text by Ko Hitoshi
  • photo by Reuters/AFLO

 大坂の一連の抗議行動は、USオープンでいいプレーをしようとする彼女自身のモチベーションにもつながっている。ただし、試合時に雑念になるようなことは決してコートに持ち込まず、プレーだけに集中することを心がけている。オンコートでのプレーだけでなく、オフコートでの取り組みが、プロテニスプレーヤー・大坂なおみの進化につながり、特に精神面での成長を促しているように見える。

 4回戦で大坂は、第14シードのアネット・コンタベイト(21位、エストニア)と対戦する。対戦成績は大坂の4勝0敗で、直近のUSオープン前哨戦の準々決勝でも戦っており、大坂がフルセットで勝っている。

 昨シーズンの大坂は、グランドスラムではいつも優勝宣言ばかりしていたが、それがいい結果に結びつくことはなかった。だが、今回の大坂は違う。

「優勝のことは考えるのをやめました。自分自身へあまりにも大きなプレッシャーをかけていたように感じます。優勝へ向けていいポジションにいることだけを考えています。とにかく1試合1試合向き合っています」

 テニスがメンタルによって大きく左右されることは周知のとおりだが、コートのオンオフの両方で成長を見せている大坂が良好なメンタルを維持できるのなら、USオープンでの結果はおのずとついてくるはずだ。

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