【ラグビー】流大、四半世紀の現役生活にピリオド 小さな大選手は「丈夫な身体に生んでくれてありがとう」と母に感謝 (3ページ目)
【引退後はファンとして日本代表を応援】
この日、大好きな母はスタンドにはいなかった。実家は九州の福岡。
「決勝に行って優勝する姿は見てほしかったけれど......。東京に来るのは負担があるので、『もう来なくて大丈夫だよ』と言ったんです」
母の話題になれば、流は小さく笑いながら言った。「こんな丈夫な身体に生んでくれてありがとう、です」
なぜ、小さな身体でがんばってこられたのか。そう聞けば、流は「好きだから」とつぶやいた。
「ラグビーが好きで、サンゴリアスが好きで、ここまで続けてこられたんだと思います」
かつてサントリーや日本代表で一緒にプレーしたことのある東京SGの小野晃征ヘッドコーチは、「何よりもラグビーに対する熱量がすごかった」と評した。
「自分が成長したい、周りも成長させたい、そしてチームを勝たせたい気持ちがすごく強い選手です。彼がチームに残したものは、本当にクラブスピリッツ(プライド・ネバーギブアップ・リスペクト)で、若い選手もコーチも多くを学ばせてもらいました」
「ONE FOR ALL」のラグビー精神の具現者でもある。よく感謝を口にし、熊本地震の復興支援や、台風被害のボランティア活動などにも積極的に参加してきた。なぜ──。
「自分がやってもらったことに対して、ラグビーで返すこともそうですけど、それ以外のことで返すことも大事だと思っています。それを行動に移してきただけです」
才能は文句なしだ。加えて、東京SGでも日本代表でも、流は徹底した自己管理と妥協なきハードワークを重ねてきた。
「日本代表はみんなの夢だと思うので、やっぱり勝たないといけないと思います。子供に憧れられる存在になることが一番大事。これからは、僕もファンとして、日本代表を一生懸命、応援していきます」
引退後は、ラグビーの指導者の道に進む見通しである。新しい夢は?
「またどこかで発表させてもらいます。ただ、明確にはあるので。とにかく、ラグビーには関わると思います」
新たな挑戦が始まる。形は変われども、小さな身体に宿るラグビーの情熱は燃え続けるのだった。
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