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【ラグビー】流大、四半世紀の現役生活にピリオド 小さな大選手は「丈夫な身体に生んでくれてありがとう」と母に感謝 (2ページ目)

  • 松瀬 学●取材・文 text by Manabu Matsuse

【日本代表として一番の思い出は?】

 166cm、75kg。福岡県久留米市出身。流は小学2年、地元のクラブ「りんどうヤングラガーズ」でラグビーを始めた。

 クラブの指導理念のひとつが「明るく、強い心とからだをつくる」。クラブの梅野多加夫監督は「理念どおり、(流は)とても明るかったですね」と思い出す。「プレースタイルも今と同じで、周りによく声をかけていました。とにかく、やると決めたことをやり遂げようとする意志がすごかった。『小さい身体で、よくがんばってきたよね』というのが率直な気持ちです」

 高校は熊本県の荒尾高に進んだ。「不可能なことなんてない」と、己の限界に日々挑戦した。自分の部屋の天井に「日本代表になる」と書いた紙を貼った。

 強豪・帝京大では2年からレギュラーとなり、連覇に貢献した。4年時は主将として、チームを鼓舞した。「小さいことを大事にしよう」をモットーとし、細かい技術や規律、準備を徹底した。そういえば、大学時代に「気分転換は?」と聞いた時、流は真顔で「自分の部屋を掃除すること」と言っていた。

「チャレンジ」

 その言葉を何度、流から聞いてきたことか。2015年、サントリー(現・東京SG)に入ると、2年目の2016年、23歳で主将に抜擢された。その年、トップリーグ(リーグワンの前身)9位だったチームを卓越したリーダーシップで優勝に導いた。

 日本代表としては、2017年4月の韓国戦にて初キャップを獲得。日本で開催された2019年ラグビーワールドカップでは全5試合に先発出場し、日本史上初のベスト8進出に大きく貢献した。1次リーグでは、当時世界ランキング2位のアイルランドを倒す番狂わせを演じてみせた。

 2023年ワールドカップにも出場した。日本代表キャップは「36」を数える。「一番の思い出の試合は?」と聞けば、流は即答した。

「2019年(ワールドカップ)の初戦のロシア戦(30-10)です。自分の夢を叶えた瞬間でした」

 でも、と言葉を足した。

「実は、僕は負けた試合のほうが内容を鮮明に覚えています。(準々決勝の)南ア戦、あれくらいの点差(3-26)で収まりましたが、点差以上の力の差を感じさせられました」

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