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「母からはオールブラックスになれ!と言われていたけど」21歳のホープ、ワーナー・ディアンズはなぜ日本代表を選んだのか (2ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji
  • 甲斐啓二郎●撮影 photo by Kai Keijiro

── フィジカルの数値も上がってきました?

「ベンチプレスは160kg。スクワットは腰が痛くなるからあまりやらないんですけど、デッドリフトは240kgまで上がります」

── 昨年の日本代表戦のなかで印象に残っている試合は?

「昨年7月に東京(国立競技場)で対戦したフランス代表との2戦目です。勝てそうな試合(15-20)で65分くらい出場して、ぜんぜん負けてない感じだったから自信になりました。

 あと、10月のオーストラリアAとの1試合目はボロ負け(22-34)で、チーム自体もいいパフォーマンスじゃなかったけど、自分的にはキャリーで相手に負けてないって思いました」

── 10月末には、母国であるオールブラックスとも対戦してトライを挙げました。

「そうですね、ちょっと変な感じ......なんか不思議でした。子どもの頃からずっと見ていたチームに、日本代表の一員として対戦したので。

 この試合も勝てそう(31-38)でしたが、ギリギリ勝てなかった。ただ、メンバー外の選手が選ぶベストプレーヤー「プレーヤーズプレーヤー」とゲームMVPに選ばれました。うれしくてビールを2本、一気に飲みましたね(笑)」

── オールブラックス戦では、誰とジャージーを交換したんですか?

「地元ホークスベイの英雄で、ずっと憧れていたLOブロティー・レタリックと交換しました。レタリックは試合でレッドカードになったけど、最後にちょっと会えて『久しぶり!』と挨拶できたので、ジャージーを交換してもらいました!」

── またオールブラックスと対戦してみたい? 

「次はワールドカッでやってみたいですね!」

── 日本代表での活動について聞かせてください。ワーナー選手は社会人1年目、リーグワンでプレーする前に日本代表に呼ばれました。

「はい。東芝ブレイブルーパス東京で練習試合に2試合出たあと、日本代表合宿に呼ばれました。合宿は10日間くらいの日程で、すごく練習がきつかったのを覚えています」

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