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シーズン開幕。NFL記録を狙う「ディファレンス・メイカー」たち (4ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka  photo by AFLO

 昨シーズン、ブラウンはリーグ1位のパスレシーブ獲得1698ヤードをマークした。これは、シーズン記録としては史上第6位。歴代1位のカルビン・ジョンソンがマークした1964ヤードはとてつもない数字だが、伝統的な守備型のチームから攻撃型のチームへと変貌しつつあるスティーラーズのオフェンスシステムならば、昨シーズンの数字を超えてくるのではないだろうか。

 そしてRBのポジションでは、ミネソタ・バイキングスのエイドリアン・ピーターソンに注目したい。今年3月にピーターソンは、RBの選手としては衰えの見え始める30歳となった。だが、希代のRBが老け込むにはまだ早い。大きな故障もなく全試合に出場できれば、2012年に達成したラン2000ヤード、そして1984年にエリック・ディッカーソン(当時ロサンゼルス・ラムズ)が樹立したNFLレコードの2105ヤード超えも視野に入ってくる。

 そして最後は、ディフェンスの選手で触れなければならない「ディファレンス・メイカー」がいる。ヒューストン・テキサンズでDE(ディフェンスエンド)を務めるJ.J.・ワットだ。優れたパスラッシャーが顔をそろえる近年のNFLのなかで、ワットの爆発力は頭ひとつ抜きん出ている。

 昨シーズン、ワットのサック数は20.5個。2012年にも20.5サックを記録しており、1シーズンで20サック以上を2度もマークしたのは史上初の快挙である。NFL選手の投票によって決まる「トップ100人」ランキングでは、堂々の1位に選ばれている。

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