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シーズン開幕。NFL記録を狙う「ディファレンス・メイカー」たち (3ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka  photo by AFLO

 一方、QBからパスを受けるレシーバーにも、超人的な能力を持つ「ディファレンス・メイカー」がいる。

 そのなかでも今シーズン、最も注目したいのがダラス・カウボーイズのWRデズ・ブライアントだ。今年でプロ6年目となるブライアントは、2012年にシーズンレシーブ獲得ヤード(1964ヤード)でNFL記録を樹立したカルビン・ジョンソン(デトロイト・ライオンズ)を差し置いて、「リーグ最高のWR」との評価を受けつつある。

 188センチ・100キロという体躯を誇りながら、圧倒的なスピードと高い捕球能力を兼備し、ディフェンスがふたりいてもパスキャッチしてしまうため、相手チームにとっては厄介極まりない存在だ。NFL識者は、「1対1なら、彼はオープンになっているのと同じだ」と語っている。昨シーズンはリーグトップの16TDをマークしたが、今シーズンは2007年にランディ・モス(当時ニューイングランド・ペイトリオッツ)が樹立したシーズンTDレシーブ記録(23TD)を脅かす可能性も十分にあるだろう。

 また、ピッツバーグ・スティーラーズのWRアントニオ・ブラウンも、ブライアントと並んで「現役最高のレシーバーのひとり」と呼ばれている。だが、彼のプレースタイルはブライアントとは異なる。178センチ・84キロと、大型化が進むWRのなかでは小柄な部類だ。しかしながら、抜群のスピードと俊敏さを生かし、どれだけ優れた守備バック陣がマッチアップしても、パス捕球のスペースを作り出してしまう。しかも、パス捕球後に相手タックルをかいくぐる能力も、極めて高い。

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