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サッカー日本代表がチュニジアに大勝も満足度は50% この戦い方でスウェーデンに勝てるか

  • 杉山茂樹●文 text by Shigeki Sugiyama

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 日本が入ったグループFは、ブックメーカー各社の予想によれば、1位候補と4位候補の差が接近した混戦模様の組という触れ込みだった。48チームで争われるグループリーグというより、従来の32チームで争われるグループリーグのような厳しい展開になるのではないか、と。

 それもこれも4位候補のチュニジアを高く評価した結果である。ところが蓋を開けてみると、グループFはチュニジアの1弱ぶりが露呈する格好になった。チュニジアから何点を取るか。残る3チームの順位の関係はそれと深い関係にある。

 グループFを何位で抜けるか。1位なのか、2位なのか、3位なのか。この問題は大きい。順位次第で、続く32強で争う決勝トーナメントにおいて、どこと対戦するか、あらかた予想がつくからだ。

 1位で抜ければモロッコ、2位で抜ければブラジル。1位と2位の相手はグループCのブラジルとモロッコの成績次第で、その逆になる場合もある。だが、3位になると計算上、83.6%の確率でフランスと当たるという。

 ブラジル、モロッコ、フランス。この3カ国の中で最も強そうに見えるのは断然フランスだ。正直、勝てそうな気がしない優勝候補の本命だ。勝利の可能性は10%あればいいほうである。16強入りを狙おうとすれば、ブラジルかモロッコを相手にしたほうが可能性は上がる。20%~30%程度まで上昇する。

チュニジア戦の完勝を喜ぶ鎌田大地、伊東純也ら日本代表の選手たち photo by JMPAチュニジア戦の完勝を喜ぶ鎌田大地、伊東純也ら日本代表の選手たち photo by JMPA 今回の日本はクジ運に恵まれなかった。どこと戦っても苦しい。そうした宿命にある。しかし可能性はゼロではない。より高い可能性を求めようとしたとき、3位は避けたい順位になる。それを踏まえたうえでチュニジア相手に残した4-0という結果と内容をどう考えるかだ。

 満足度は50%。大喜びする話ではないだろう。試合を振り返れば、開始4分という早い時間に先制点を奪ったことが大きかった。初戦のスウェーデン戦を1-5で落としているチュニジアは、この失点で悪い流れを引きずることになった。自らに対して自信が持てなくなってしまった。前半31分の2点目は、日本に攻めあぐむ様子が見え隠れしたタイミングだった。そうした意味で上田綺世が決めたミドルシュートは値千金だった。

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著者プロフィール

  • 杉山茂樹

    杉山茂樹 (すぎやましげき)

    スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。

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