有村智恵プロとフィッター梶山駿吾氏が語るアマチュアのゴルフクラブ選びのポイント フィッティングは受けたほうがいい? (4ページ目)
【プロゴルファーはいつまでもプロゴルファーだな、と】
――対談の感想はいかがでしたか?
梶山 こういう場で、プロとクラブについて話す機会はなかなかないので、貴重な時間だったなと思います。すごく楽しかったです。
有村 私もこれから新しくセッティングを見直さないといけないので、自分のスイングが今どうなっているのかわからないけど「こういうスイングにだったら、こういうクラブがいいんじゃない?」という提案が来るのか楽しみです。そういう現場をみなさんに見てもらってもいいかもしれないですね。
梶山 クラブテストは、動画に残してみたいよね。割とピリピリした有村プロが見られますので。クラブテストになったら、普段視聴者が見ている"智恵ちゃん"ではないから。
有村 いやいや、視聴者の人は、試合の時の私しか知らないから。
梶山 そうだ、あの雰囲気だ(笑)。
有村 宮里藍さんがプライベートゴルフで新しいクラブを試していて、傍から見ていたらすごくいいショットなのに、宮里さんは「なんか違う」と言い始めて。引退してあれだけゴルフから離れていても、そこの感覚は鈍らないというか、「あのショットで納得いかないんだ」と。やっぱりプロゴルファーはいつまでもプロゴルファーなんだな、と思いました。私も産後だから緩い気持ちでいるけど、クラブ選びになったらシビアになるのかな。
梶山 スイッチは入っちゃうと思うけどね。
有村 今までは、新しいクラブを試して「変な感想を言っちゃいけない」という気持ちがあったけど、今は私が変な状態になっているから、純粋な感想が言えると思うんですよね。そこは動画に収めるのもいいかもしれない。
梶山 日本語で喋っているけど、見ている人の言語理解が追い付かない言葉でお互いしゃべるから、見ていて楽しいかどうかはわからないけどね。すごくテロップが必要になるかも(笑)。
有村 確かに、クラブ選びに関しては、私たちプロゴルファーですら知識が追いつかないくらいですから。キリがないんですよね。逆に、今だったらアマチュアの方々と同じ視点での質問ができると思いますよ。
【Profile】有村智恵(ありむら・ちえ)
1987年11月22日生まれ。プロゴルファー。熊本県出身。
10歳からゴルフを始め、九州学院中2年時に日本ジュニア12~14歳の部優勝。3年時に全国中学校選手権を制した。宮城・東北高で東北女子アマ選手権や東北ジュニア選手権、全国高校選手権団体戦などで優勝。2006年のプロテストでトップ合格。2007年は賞金ランク13位で初シードを獲得した。2008年6月のプロミスレディスでツアー初優勝。2013年からは米女子ツアーに主戦場を移した。2016年4月の熊本地震を機に日本ツアーへ復帰。2018年7月のサマンサタバサレディースで6年ぶりの優勝を果たすなど、JLPGAツアー通算14勝(公式戦1勝)をあげる。
2022年に30歳以上の女子プロのためのツアー外競技「LADY GO CUP」も発足させた。
2022年11月に、妊活に専念するためツアー出場の一時休養を表明。2024年4月に双子の男の子を出産した。
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