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【木村和久連載】トランプ大統領から「ゴルフ社交術」を学ぶ 石破首相にもオススメしたいゴルフ外交

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

木村和久の「新・お気楽ゴルフ」
連載◆第47回

 アメリカのドナルド・トランプ大統領は、再任を果たしてから大暴れ。自らが思ったこと、好きなことをやりまくっているように見えますね。個人的に気になっているのは、ジョン・F・ケネディ大統領暗殺事件の機密文書に関して、公開を命じる大統領令に署名したこと。機密文書にはどんなことが書かれているのが、実に興味深いです。

 はたしてトランプ大統領は、旧制度の破壊者なのか? すばらしき改革者なのか? それは後世の歴史が決めてくれることですが、個人的には大好きです。

 なぜかと言うと、ゴルフをものすごく愛しているからです。あれだけの腕前で社交的なゴルフをする人は、観察眼に優れ、決断力、行動力もスバ抜けていると思うのですが......。

 というわけで、トランプ大統領のゴルフから社交術を勉強してみたいと思います。

 トランプさんのゴルフは筋金入りで、大統領1期目の4年間には約300ラウンドしたそうです。これだけゴルフをして非難されず、大統領に再登板できるのですから驚きです。半分ぐらいは、社交、外交、ミーティングのラウンドで、やっぱりゴルフは出世のツールなのかなと思いますよね。

 トランプさんは腕前もかなりのもので、全盛期にはドライバーの飛距離が230~250ヤード、最高ハンデが2~3と言われています。今でも、相当な力量だそうですよ。

 さて、彼はいかなるゴルフ社交を繰り広げるのか? まずは人となりを見てみましょう。

(1)スイングから性格を探ってみる
 トランプさんのスイングはたくさん公開されているので、検索して動画を見てみると面白いことがわかります。彼のスイングは極端な横振りで、しかもトップが浅いのです。

 これは、フェードしか出ないスイングです。あれだけ周りに有能なスタッフがいるのに、この超個性的なスイングということは、いかに人の話を聞かないか、もしくはかなり我が強いかがわかるというもの。

 ゴルフのスイングは一般的に、女性のほうがきれいと言われています。それは、しっかりスクールに通って学んでいる機会が多いからでしょう。

 男性はスクールに通っても長続きせず、「コツを覚えた」と勝手に解釈して、自己流に走る人が多いです。自分もそうですが、結果、へんてこなスイングになってしまいがち。でも、そこそこ当てればよろしいかな、と。

 変なスイングになる人は、人の話を聞き流し、情報の選択が下手です。でも最終的には、スコアがまとまっていたります。つまり、トランプさんはわがままだけど、辻褄を合わせるのが上手なんですね。そこは、見習わないと、です。

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