【木村和久連載】オヤジが輝いていた、20世紀のゴルフ「あるある」 (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

◆リフト&ベルトコンベア
 昔のラウンドは歩きなので、登りのきついところは、リフトやコンベアで移動しました。現在は乗用カート全盛ですから、ビジターはまず使わないですね。

 それでも、いまだそうした設備が残っていたり、たまに動かしていたりするコースがあります。それらは年代ものですから、利用するときはちょっとびくびくしながら乗っています。

◆ウォシュレットの普及
 日本でウォシュレットの類いが最初に普及したのは、ゴルフ場のトイレという説があります。

 ウォシュレットが出始めたのが、ちょうど30年ぐらい前。個室がたくさんあるゴルフ場のトイレでも、当時はまだ2、3台しか設置されていなくて、そこだけすごい人気でした。オヤジはみんな、オシリが弱かったんですね。

◆大正会
 大正生まれの方々が集まる「大正会」が、昔メンバーだった鶴舞カントリー倶楽部(千葉県)にありました。

 大正15年生まれで、現在92歳。どこぞの倶楽部で「大正会」がまだ健在なら、立派なものです。がんばって、エージシュートを積み重ねてほしいです。

 あと20年ぐらいしたら、昭和のゴルファーも激減するのかなぁ......。私は昭和代表として、最後までゴルフ人生を歩む所存です。健康寿命は、ゴルフのできる年齢をどんどん伸ばす――そう考えたほうがよろしいです。

◆オヤジギャグ、百花繚乱
 昭和のゴルファーは、打つたんびにひと言、何か言うのがお約束。ダジャレが大好きで、何かしらネタを言わないと、気が済まないんですな。

 例えば、アイアンショットで、草の葉や根っこ、土に負けて振り抜けないとき、「噛んだ」と言います。オヤジ的には、「うへぇ~、神田正輝やっちゃったよ」と照れながらもそう言って、ウケを取りにいきます。

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