【プレミアリーグ】序盤戦でビッグクラブの明暗くっきり リバプール連覇の確率はわずか7%?
プレミアリーグ2025-26序盤の明暗
(1)ビッグクラブ編
今季のリーグ序盤戦3カ月で、最大の驚きとともに好スタートを切ったのが、サンダーランドである。
近ごろのプレミアリーグは昇格組が軒並み苦戦し、昨シーズンはレスター、イプスウィッチ、サウサンプトンが、一昨シーズンもルートン、バーンリー、シェフィールド・ユナイテッドがわずか1年でチャンピオンシップ(実質イングランド2部)に逆戻りしている。
今シーズンもバーンリーは17位、リーズは16位。振り返ればすぐそこに降格ゾーンが迫ってきた。
(※データはすべて11節終了時点)
遠藤航の所属するリバプールはスタートダッシュに失敗した photo by Getty Imagesこの記事に関連する写真を見る だが、サンダーランドは4位だ。彼らの上にはアーセナル、マンチェスター・シティ、チェルシーしかいない。ゴール期待値(※)10.45は17位だが、10失点は4位タイ。4回を記録したクリーンシートは6位タイと、守備面の充実が目を引く。
※ゴール期待値=シュートがゴールに結びつく確率を示すデータ分析の指標。分析会社「Opta」がプレミアリーグ公式データとして提供。
11節のアーセナル戦でも、後半のアディショナルタイムで追いついてドローに持ち込んだ。12月3日からリバプール、マンチェスター・C、ニューカッスルと厳しい相手が続くものの、序盤戦のサンダーランドの戦いぶりを思うと、また大きな仕事をやってのけるかもしれない。
昨シーズン9位だったボーンマスも、今シーズン開幕前は苦戦が予想された。ディーン・ハイセン(→レアル・マドリード)、イリア・ザバルニー(→パリ・サンジェルマン)、ミロシュ・ケルケズ(→リバプール)といった主力DFに加え、GKケパ・アリサバラガまでアーセナルに移籍(もともとはチェルシーからローン)したからだ。戦力ダウンは否めなかったのだが......。
「ある程度は想定内」
しかし、アンドニ・イラオラ監督は動じなかった。アントワーヌ・セメニョ、ジャスティン・クライファート、アレックス・スコットといった前線・中盤のレギュラーが残留したため、高い位置からのプレスは今シーズンも持続できている。各選手の相互理解もさらに深まっており、強度はむしろ増した感がある。
ホームで4勝1分無敗はリーグ3位の好成績。1-3で敗れたアウェーのマンチェスター・C戦も決して引かず、攻撃的なスタイルで敢然と立ち向かっていた。2023年7月の就任以降、イラオラの姿勢は変わらない。
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著者プロフィール

粕谷秀樹 (かすや・ひでき)
1958年、東京・下北沢生まれ。出版社勤務を経て、2001年
、フリーランスに転身。プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、 海外サッカー情報番組のコメンテイターを務めるとともに、コラム 、エッセイも執筆。著書に『プレミアリーグ観戦レシピ』(東邦出 版)、責任編集では「サッカーのある街」(ベースボールマガジン 社)など多数。






















