【プレミアリーグ】序盤戦でビッグクラブの明暗くっきり リバプール連覇の確率はわずか7%? (2ページ目)
【全得点の約61%を占めるハーランド】
一方、ビッグクラブに目を向けよう。まずは、開幕6試合で2勝1分3敗とつまずいたマンチェスター・ユナイテッドだ。
早々に監督更迭の噂が浮上する。しかし、ルベン・アモリムは上層部に守られた。現場の実権を握るジム・ラトクリフ卿が「少なくとも3年(今季2年目)は現体制で」と明言。建設的な意見を持たない何人かのOBは、そう言われて沈黙するしかなかった。
落ち着きを取り戻したマンチェスター・Uは7節から3勝2分無敗。序盤3カ月で5勝3分3敗の7位まで持ち直した。アーセナル、リバプール、マンチェスター・C、スパーズ、チェルシー、そして苦手なブライトンとの対戦を消化しているのだから、まずまずの及第点だ。
チェルシーも悪くない序盤戦だった。クラブワールドカップの影響か、コール・パーマーやリーヴァイ・コルウィルなど多くの主力を欠きながら6勝2分3敗で3位、リーグ1位のゴール期待値20.75はさすがというしかない。
しかし、反省点もある。レッドカードはリーグ最多3枚、イエローカード21枚は7位タイ、フェアプレーランキングは最下位だ。些細なことでキレたり、執拗に異議を唱えたり、見苦しい。
また、度重なる危険運転で300時間の社会奉仕活動を命じられたウェズレイ・フォファナには猛省が必要だろう。周囲の命も奪いかねないスピードで飛ばす姿が証拠映像に残っていた。世間からは、より重い刑罰が妥当だという厳しい声も上がっている。
トーマス・フランク新監督が率いるトッテナム・ホットスパーは5位。決して悪くないスタートで、アウェーは4勝1分無敗なのだが、ホームでは1勝2分3敗とイマイチなため、サポーターはお怒りの様子だ。
ただ、序盤戦3カ月の11試合で19得点・10失点は、ともにリーグ4位タイの成績。ポジティブな結果が続けば、いずれ怒りは収まるだろう。
また、マンチェスター・シティも開幕3試合で2敗目を喫し、一時は不穏な空気が流れた。しかし、現在7勝1分3敗は首位アーセナルに4ポイント差の2位だ。悪くはない。
ジョゼップ・グアルディオラ監督が試合終盤でローブロックの4-5-1を用いるなど、勝利への強いこだわりも感じられた。数少ない気がかりは攻撃面の「アーリング・ハーランド依存」か。14ゴールは全得点の約61%を占めている。
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