川崎フロンターレにいた小塚和季はなぜ、Kリーグ移籍を決めたのか「今こうなって、自分でもビックリしています」 (2ページ目)
ですから、もともとはずっと川崎でやるつもりでいました。川崎でも(試合出場の)チャンスがなくはなかったし、ここ最近は調子もよくて、オニさん(鬼木達監督)も使ってくれているっていうのは僕もわかっていたので......。このまま川崎で、っていう思いも正直、ありました」
――浦和戦まで4試合連続出場と、ちょうど出番が増えてきたタイミングでしたね。
「それで、なおさら(移籍を決断する)難しさがありました」
――川崎から正式に移籍の発表があったのは7月6日。正式なオファーがきてから、かなり短期間で決断したことになります。
「僕は結構、(これまでの)移籍もパッと決めちゃうタイプなので、長く悩んだっていうことはなかったです。しっかりと話を聞いてからは、すぐに決断できました。直感的な部分が大きかったです」
――水原三星側からは、起用法などについて具体的な話も聞いたのですか。
「水原三星の中盤にはこういう選手がいるので、僕にはボランチとして一緒にやってもらいたいというような具体的なプレゼンがありました。僕からも聞きたいことを聞きましたし、どんなサッカーをするのかというような詳しい話を聞いたなかで決めたので、(実際に合流してみて)困ることはありませんでした」
――Kリーグに関する知識や興味はどの程度あったのですか。
「まったくなかったです。過去に何度か、Kリーグのクラブから(移籍の)話があった時も断っていたくらいなので。だから、今こうなって、自分でもビックリしています(笑)」
――今までは断っていたのに、なぜ今回は心が動いたのでしょうか。
「う~ん、そうですね......、正直、日本の他のクラブに移籍っていうのは自分のなかでもそんなに考えることができなくて......。(他のクラブに)行くなら『韓国はありなのかな』って思ったんですよね」
――なぜ日本のクラブは考えられなかったのですか。
「川崎が好きだったからです、単純に」
――小塚選手にそう思わせる川崎の魅力とは?
「やっぱりレベルが高いですし、サッカーに集中できる環境が整っている。毎日の練習は本当に刺激的でした。できれば、川崎で長くやりたいっていう気持ちはありました」
――今回の移籍に際し、チームメイトに相談することはあったのですか。例えば、水原三星が古巣のチョン・ソンリョン選手から情報を得たりとか。
「決まる前にあまりそういう話はしたくなかったので、チームメイトに話したのは、もう決まってからですね。それまでは、誰にも相談っていうのはしなかったです」
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