小塚和季が「ビックリした」Kリーグの応援 名門クラブの復活へ「練習ではまずは緩い部分を変えていかなきゃいけないと思った」

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki

小塚和季インタビュー(後編)

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◆前編:小塚和季はなぜ、Kリーグ移籍を決めたのか>>

 6月24日には川崎フロンターレの一員としてJ1の試合に出場していた小塚和季が、およそ10日後には海を渡り、わずか数日の練習をこなしただけでKリーグ1でのデビュー戦を迎えたのは、7月9日のことだ。

 満足な準備もままならないまま、最下位に沈む水原三星ブルーウィングスに加わった"助っ人外国人"は、デビュー戦となった第21節大田ハナシチズン戦からのリーグ戦5試合すべてに先発出場。しかも、87分で途中交代した大田戦を除けば、その後はすべてフル出場と、もはやチームに欠かせないボランチとなっている。

 小塚を加えた水原三星も、その間、今季初の連勝を含む2勝1敗2分けで勝ち点を伸ばし、全12クラブ中最下位だった順位は11位へ上昇(12位はKリーグ2へ自動降格。10、11位はKリーグ2上位との入れ替え戦に回る)。2部リーグへの自動降格圏を脱出したばかりか、首位を独走する蔚山現代FCから今季ホーム初勝利を手にするなど、シーズン前半戦とは見違えるような戦いを見せている(8月6日/第25節終了現在)。

 自身初となる海外移籍を決断してから、およそ1カ月。かつては2年連続でアジアクラブ王座に就いたこともある韓国屈指の名門クラブで、日本人MFが救世主となるかもしれない――。

――デビュー戦の翌週は水曜日にもリーグ戦が組まれていたこともあって、渡韓後いきなり1週間で3試合にほぼフル出場しました。起用法についてキム・ビョンス監督から事前に話があったのですか。

「監督から特に言われたことはないですね。最初の試合の前日に『90分やれるか?』って聞かれたくらい。でも、そこで『やれないです』って言う選手はいないですよね(笑)。『もちろん、やれます』って言って、そこから3連戦(をほぼフル出場)でした。

 中2日の3連戦はたぶん日本でも経験がないので、結構大変だったんですけど、そのなかで(1勝2分けと)勝ち点を拾うことができたので、チームとしても、僕としても、すごくよかったなと思います」

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