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小塚和季が「ビックリした」Kリーグの応援 名門クラブの復活へ「練習ではまずは緩い部分を変えていかなきゃいけないと思った」 (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki

 ただ、やっぱり守備の時の声かけだったり、どっちを切ってほしいとかっていう部分は言葉が通じない分、難しいところがありますね。ですから、そこは勉強して、少しでも韓国語を話せるように僕がしていかなきゃいけないなって思っています。そういう意味では、やっぱり言葉の壁ですかね、難しいところは」

――裏を返せば、言葉の壁以外にはそんなに難しいところはない、と。

「あんまりないですね。(日本と韓国との間に)違いがあったとしても、それが韓国のスタイルなんだって思いながらやっています」

――今季から蔚山現代でプレーする江坂任選手も、『和季は(水原三星の)チームの色に合っているんじゃないか。時間を作って落ち着かせて、特長でもあるパスを随所に出している。うまく順応しているのかなと思う』と話していました。

「正直、水原三星のチームカラーは、カウンターなのか、ボールを持つのか、どっちなんだろうなっていう感じなので、僕自身は合っているのかどうかわからないですけど......(苦笑)。

 でも、カウンターにいける選手もいるし、足元でボールを受けたり、さばいたりっていうことが上手な選手もいるので、(自分は)そういう選手たちをうまくつなげられる存在なのかなっていう感じではとらえています」

――実際に水原で試合を取材してみて、観客数に比してサポーターの声が大きいことに驚きました。ピッチではどう感じていますか。

「サポーターがすごく熱いというか、熱狂的というか......、本当に声がデカくて、最初はビックリしました。

 ホームで(今季)初めて勝った試合なんかは、たくさんのサポーターが泣いていましたし、そういうのを見ると、本当にクラブを愛しているんだなって思います。僕らはそういうサポーターの声にしっかりと応えなきゃいけないって、選手の間でも話していますし、それが今の結果につながっている。すごくいい雰囲気だと思います」

――韓国へ来て1カ月ほどですが、生活面で不便はありませんか。

「水原三星はクラブハウスに食堂と寮があって、僕はその寮に住んでいるので、基本的に食事は全部そこで済ませていますし、(同じ施設内のグラウンドで)練習をして寝るっていう生活です。あまり外に出ることもないし、僕はもともと韓国の食事が好きだったので、特に困ることはないですね」

――寮生活なんですね。

「2人1部屋を与えられるんですけど、最初に日本から来た時は、疲れたからちょっと休もうかなと思ったら、僕の部屋にもう選手がいて。『あれっ、ひとりじゃないんだ』って、正直、戸惑いました(笑)。

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