サッカー日本代表が対戦する韓国代表のいま ワールドカップ予選無敗突破と監督不正就任騒動
サッカー日本代表はE-1選手権優勝をかけて、7月15日に韓国と対戦。日本と同じく欧州組が主力となり、W杯アジア最終予選は無敗で突破。韓国サッカー界のレジェンド、ホン・ミョンボ監督がチームを率いている。ライバルのいまをレポートする。
【日本のように欧州組で11人を構成することができない】
「日本、どうなんですか?」
韓国で行なわれているE-1サッカー選手権の第2戦、韓国-香港戦に出向くと、現地メディアは日本に対してかなり興味津々だった。4媒体ほどの記者が筆者に聞いてきた。
韓国国内組とJリーグ組でE-1選手権に臨んでいる韓国代表 photo by Getty Imagesこの記事に関連する写真を見る 大会自体は日本でも「観客687人(7月8日の日本-香港戦)」と報じられるとおり、連日の酷暑と男子部門の開催地・龍仁(ヨンイン)ミルスタジアムのアクセスの困難さなどから、ここまで大きな盛り上がりは見せていない。
それでも韓国メディアは早々に「15日の日韓戦が決勝戦」と決め込んで、こちらにあれこれと聞いてくる。尖ったライバル意識という感じではない。先の森保ジャパンのW杯予選での快進撃はかなり多く報じられており「近年、強くなり続けている日本の実情はいったいどうなっているのか?」という関心だった。
こちらからは、今大会の日本代表の状況について「W杯予選が終わり、新たなチーム内競争が始まったところ」「今大会のメンバーは実質上のJリーグ選抜という点でかなり興味深く思う」「今回かなり強いインパクトを残す存在が出てくれば、当然競争に加わっていくことになる」と答えておいた。
韓国は国内組+Jリーグ組3人の構成で臨むが、日本と少し位置づけが違うという。
「韓国は日本のように欧州組で11人を構成することができません。この大会は、はっきりと"海外組でカバーしきれない主力を探す"という目的があります」(韓国サッカーメディア記者)
ソン・フンミン(トッテナム)、キム・ミンジェ(バイエルン)、イ・ガンイン(パリ・サンジェルマン)の‟三銃士"は、クラブチームではやや苦しい状況にあるものの、代表チームでは存在感を発揮し続けているため、彼らが埋めきれないポジションの選手を探すことになる。同記者は「具体的なポジションのひとつは、サイドバックになる」という。
一方、韓国-香港戦後、センターバックとして韓国代表デビューを果たしたキム・テヒョン(鹿島アントラーズ)がこんな話をしていた。
「韓国代表のなかでも、日本についてはすごくいい選手が多いチームだという印象が持たれています。僕も食事の時などにすごく日本のことを聞かれます。逆に僕のほうからは、ふだんJリーグで対戦する選手たちの特徴もチームメイトに伝えていっていますね」
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著者プロフィール
吉崎エイジーニョ (よしざき・えいじーにょ)
ライター。大阪外国語大学(現阪大外国語学部)朝鮮語科卒。サッカー専門誌で13年間韓国サッカーニュースコラムを連載。その他、韓国語にて韓国媒体での連載歴も。2005年には雑誌連載の体当たり取材によりドイツ10部リーグに1シーズン在籍。13試合出場1ゴールを記録した。著書に当時の経験を「儒教・仏教文化圏とキリスト教文化圏のサッカー観の違い」という切り口で記した「メッシと滅私」(集英社新書)など。北九州市出身。本名は吉崎英治。

































