サッカー日本代表が対戦する韓国代表のいま ワールドカップ予選無敗突破と監督不正就任騒動 (2ページ目)
【日本を上回る"無敗"でW杯予選を突破】
ホン・ミョンボ代表監督率いる韓国代表の現在を表現するなら、こういった状況にある。
「W杯予選を終え、新たなステップに向かう。ただしそこには"影"もある」
先の北中米W杯アジア最終予選(ヨルダン、イラク、オマーン、パレスチナ、クウェートと同組)は、6勝4分0敗の勝ち点22で首位突破した。
一見、韓国はもたついているように見えた。昨年9月5日の第1節(ホーム)と11月19日の第6節(中立地のヨルダン・アンマン)の双方で、パレスチナと2試合連続ドローに終わったのだ。特に第2戦ではキム・ミンジェのバックパスが短くなり、相手に先制を許すシーンも。三銃士の一角のミスにより、チームの厳しい状況が露呈した。
こういった流れもあり、森保ジャパンが順調に勝ち星を重ね、2試合を残しての「世界最速突破」を果たしたのに対し、韓国は1試合突破確定が遅れた。
しかし。
日本が6月5日にアウェーでオーストラリアに敗れたことにより、少しだけ"構図"が変わることになった。
韓国は結局、アジアで唯一の「無敗での本戦進出国」に。これは同国のデータでは1990年イタリア大会、2010年南アフリカ大会の予選以来3度目の快挙だった。
もちろん来年の本大会では、日本の「世界最速」も、韓国の「アジア唯一の無敗」も、決して何かを保証するものではないのだが。
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