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宇野昌磨と師匠ステファン・ランビエールが『Ice Brave』で見せた絆「今ではショウマがリーダー」

  • 小宮良之●取材・文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 村上庄吾●撮影 photo by Murakami Shogo

『Ice Brave』千秋楽レポート中編(全3回)

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 7月13日、新潟。アイスショー『Ice Brave』の千秋楽公演は、氷を溶かすような熱気に包まれていた。観客たちが、色の変わるペンライトを右手で大事そうに持ち、左手で拍手するように叩き、滑走するスケーターの姿を目で追ってうっとりとしている。熱い視線を送り、ペンライトの光で"演出者のひとり"になっていた。

 リンクの一角では、悲鳴に近い嬌声(きょうせい)が上がった。宇野昌磨が『Great Spirit』の重低音に乗って、全身を艶かしく動かしていた。リンクサイドでストップし、指を差しながらファンと視線を合わせる。その興奮が伝播し、さらに熱が増すのだった。

「観客の皆さんと一緒になって、『Ice Brave』は完成する」。それが座長である宇野昌磨の信念で、みごとに体現していた。

 赤、青、黄、紫、シルバーとさまざまな色のライトが光の形をつくり、スケーターが影をつくった。その空間を共有できる瞬間を、人々は心から楽しんでいた。ステレオから響く振動で、全員の鼓動がひとつになったーー。

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著者プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

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