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小塚和季が「ビックリした」Kリーグの応援 名門クラブの復活へ「練習ではまずは緩い部分を変えていかなきゃいけないと思った」 (4ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki

 でも、それはそれで受け入れて、翻訳アプリを使ったり、英語で話したりしてコミュニケーションをとっていたんですけど、チームの人が気を遣ってくれて、その選手が他の部屋に引っ越すことになったんです。僕が追いやっちゃったみたいになっているので、(同部屋だったのは)若い選手なんですけど、今度ご飯に連れて行こうと思っています(笑)」

――ずっと寮に住むのですか。

「これから家族も韓国に来るので、そのための家も決めて、車も用意してもらえたので、そこから本当の韓国生活が始まるのかなという感じです。

 そうなると買い物に行ったり、車で移動したりすることも増えてくると思うので、まだ(韓国語の)文字も読めないですし、これから不便なところがどんどん出てくるんじゃないかなとは覚悟しています」

――韓国語の習得具合は?

「今、勉強しています。最初に見た時は本当に何が何だかわからなかったんですけど、今はだいたい(文字の仕組みが)わかってきました。まずは文字に慣れて読めるようにしたいですし、読めるようになったら単語の意味も頭に入ってきやすいのかなって思っているので、うまく時間を有効に使って覚えていきたいですね」

――こうして話している様子を見ていると、新生活は楽しそうですね。

「そうですね(笑)。結構いろんな選手がご飯に連れていってくれたり、みんながコミュニケーションをとってくれるので、そういうところでも助かっています」

――小塚選手の移籍加入以降、水原三星は5試合を戦って2勝1敗2分け。自身も7月のチーム月間MVPに選ばれました。

「手応えは感じていますけど、まだ何も得ていませんし、本当に大事なのはここからの試合。順位は上がりましたけど、このまま勝ち続けないと意味がないと思っています。

 チームには浮かれている選手はいないし、練習もみんなが本当に一生懸命やっています。なんとかプレーオフに行かなくてもいい順位(9位以上)で終われるようにしていきたいし、それがチームとしての目標設定になっています」

――来季以降も含めて、小塚選手自身の今後のビジョンを聞かせてください。

「やっぱり水原三星で優勝したいっていうのは(来季以降の)新たな目標になっていますし、そういう気持ちを持っています。ACL(AFCチャンピオンズリーグ)で、また日本のチームと戦えたらいいなとも思っているので。

 そのためにも、まずはこのクラブの復活というか、また強い水原三星にしていきたいなと思っています」

――ACLで川崎と対戦できたら最高ですね。

「そうなったらいいですね。楽しみにしています」

(おわり)

小塚和季(こづか・かずき)
1994年8月2日生まれ。新潟県出身。パスセンスあふれるミッドフィルダー。帝京長岡高卒業後、在学中に特別指定選手として登録されたアルビレックス新潟入り。その後、2年目に期限付き移籍したレノファ山口をはじめ、ヴァンフォーレ甲府、大分トリニータ、川崎フロンターレでプレー。そして2023年7月、韓国の水原三星ブルーウィングスに完全移籍した。

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