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組み合わせ決定で、サッカー日本代表の「ワールドカップ8強入り」がさらに険しい道になった理由

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki

連載第70回
杉山茂樹の「看過できない」

 就任以来、一貫して「目標はワールドカップベスト8以上」と語ってきた森保一監督が、ある時点から目標を尋ねられると一転して「優勝」を口にするようになった。

 数字がほしいテレビメディアなどはさっそく、その気持ち悪いぐらいキャッチーで景気のいい話に恥も外聞もなく乗っかった。実際、それを真に受けたアナウンサーが記者会見で楽観ムードを煽るような質問を飛ばすこともあった。具体的な数字の目標を掲げることをやめ、可能性が限りなく0%に近い優勝を口にするようになった代表監督の変化について、懐疑的な目を向けようとはしなかった。

ワールドカップの日程が発表され、ポーズをとる森保一日本代表監督 photo by Kyodo news ワールドカップの日程が発表され、ポーズをとる森保一日本代表監督 photo by Kyodo news  ワールドカップ本大会が32チームで争われた前回までと、48チームで争われる今回との違いは何か。16チームで決勝トーナメントが争われた前回までと、32チームで決勝トーナメントが行なわれる今回の違いは何か。さらに言えば、32チームを16チームに絞る前回までのグループリーグと、48チームを32チームに絞る今回のグループリーグの違いは何か。アジア予選で言えば、出場枠が4.5だったこれまでと、8.5枠に広がった今回とは何が違うか。

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著者プロフィール

  • 杉山茂樹

    杉山茂樹 (すぎやましげき)

    スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。

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