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サッカー日本代表とのワールドカップ同組を嘆くチュニジアメディア 「オランダより不安要素」

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 ワールドカップ2026の抽選の結果に対して、チュニジアの人々が見せた反応はかなり悲観的だ。チュニジアのメディアはグループFのメンバーが決まると「予想以上に難しいグループに入った」と嘆き、特に「日本が入ったことはネガティブな驚きだ」と報じた。オランダの強さ以上に、今、チュニジアでは日本の危険性が注目されている。

「オランダはもちろん恐れるべき強豪だ。だが日本は、チュニジア代表にとって最大の不安要素であり、不確実性が増す存在だ」

 チュニジアのスポーツ報道サイト『Kawarji』はそう報じている。

 またチュニジア国営テレビ『ERTT』のコメンテーターは「日本がチュニジアの決勝トーナメント進出を阻む最大の壁になるかもしれない」と言っている。

 さらに『カルタゴ・プラス』紙は「日本はアジア予選で1位となった、現在急成長中のチーム。我々にとって人生をかけた試合となるだろう」と、少々大げさに論じている。

 それも無理からぬ話だろう。ポット1から入ってきたオランダはヨーロッパの強豪国。勝利するには奇跡が必要だ。だが、ポット2のチームには勝てるかもしれないと考えていたチュニジアに、日本という存在が大きく立ちはだかったのだ。

 抽選会後、チュニジアサッカー協会のモエズ・ナスリ会長はこうコメントしている。

「非常に難しいグループだ。正直、我々は驚き、また心配もしている。オランダは世界トップ7~8に入るチーム、そして日本はアジアのナンバーワンであり、世界でもトップ15に入るチームだ。私たちは本当に難しい挑戦に直面していると言える。

 しかし、私たちにもチャンスはある。私たちは難しい戦いには慣れている。日本については今後、多くのことを学ぶことになるだろう。そして日本戦は、間違いなく私たちにとって最も重要な試合となるだろう」

 チュニジアでは、2002年の日韓ワールドカップの日本戦を覚えている人も多い。日本が本大会でアフリカの国と対戦した数少ない試合のひとつだが、この時は2対0で日本が勝利している。この敗戦の記憶もチュニジア人にとって警戒心を抱かせる要因のひとつだろう。ましてや日本はあの時以上に強くなっている。

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