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これまでのサッカー日本代表にはなかった「事象」が起きたオランダ戦 それは今後への光か、あるいは影か

  • 浅田真樹●取材・文 text by Masaki Asada

初戦のオランダ戦を引き分けて、勝ち点1を得た日本代表 photo by Miki Sano初戦のオランダ戦を引き分けて、勝ち点1を得た日本代表 photo by Miki Sanoこの記事に関連する写真を見る とにもかくにもグループリーグを突破しなければ、優勝はもちろん、ベスト8進出すらも実現しない。それを思えば、貴重な勝ち点1獲得だったのは間違いない。

 ワールドカップのグループリーグ初戦、日本はオランダと対戦し、2-2で引き分けた。

 ヨーロッパを代表する強豪国を相手に、2度のリードを許しながら、2度とも追いついての引き分けなのだから、まずは称えられていいだろう。

 ひたすら守り倒した末のスコアレスドローや、ワンチャンスを生かして先制しながら、結局は追いつかれての引き分けとは意味が違う。

 過去の試合で、ドイツ、スペイン、ブラジルといった相手に先制されても、逆転して勝利につなげることができたというこれまでの成功体験が、決して下を向くことがないメンタル的な強さにつながっているのだろう。

「1点差とか、2点差だったら、まだまだチャンスはあるっていうのが共通認識としてある。どんなシーンでもあきらめない、崩れないっていうのが一番大事」とは、渡辺剛の弁である。

 途中出場で右サイドの攻撃を活性化させた冨安健洋は、「もちろん、(勝ち点)3がいい。でも、3を取りにいってゼロになるよりかは、間違いなく1のほうがいい」と言い、こう語る。

「もちろん、リードされないほうがベター。(オランダ戦では)自分たちが思い描いたような展開が、100%できたわけじゃない。でも、追いつけたところはポジティブにとらえるべきかなと思う」

 DFながら果敢な攻撃参加を見せた渡辺もまた、「勝ち点1でもつかみ取れたのは、チーム全体の成長を感じる」と、オランダ相手の貴重な引き分けに手応えをうかがわせた。

 とはいえ、物事には表があれば、必ず裏がある。

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