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サッカー日本代表とJリーグで進むガラパゴス化 監督の新規参入が少ない理由とその弊害

  • 杉山茂樹●文 text by Shigeki Sugiyama

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連載第104回
杉山茂樹の「看過できない」

 百年構想リーグの終了時から、今季のJ1リーグで監督が交代したのは浦和レッズ、横浜F・マリノス、京都サンガF.C.、ガンバ大阪、セレッソ大阪の5チーム。2025年シーズン終了時から数えれば12チームとなる。数字上では多くも少なくもないといった感じだが、実際に感じる変化のほどは、数字以上に少ない。代わり映えのしない顔が並ぶ。

シドニーFCなどを経て、今季から横浜F・マリノスを指揮するスティーブ・コリカ監督  photo by Masato FujitaシドニーFCなどを経て、今季から横浜F・マリノスを指揮するスティーブ・コリカ監督 photo by Masato Fujita 何と言っても新規参入者が少ない。外国人監督は計8人を数えるが、Jリーグに初めてやってきた新顔は、スティーブ・コリカ(横浜FM)とパブロ・マチン(C大阪)の両監督のみ。ワールドカップ明けのシーズンである。日本の敗退劇を目の当たりにしたファンが、「このままではマズい」と変化を求めているのだとすれば、その期待に応えることができていない印象だ。森保一監督の続投同様、新しい風を求めるファンには物足りなく映る。

 京都から浦和へ移った曺貴裁監督のように、目立つのはJ1のクラブ間を横移動するケースだ。この1年半ほどの間だけでも、このほかに吉田孝行(ヴィッセル神戸→清水エスパルス)、ミハイロ・ペトロヴィッチ(北海道コンサドーレ札幌→名古屋グランパス)、ミヒャエル・スキッベ(サンフレッチェ広島→神戸)、樹森大介(アルビレックス新潟→水戸ホーリーホック)と、合わせて5人を数える。

 今季から京都の監督に就任したランコ・ポポヴィッチも、これまで大分トリニータ、FC町田ゼルビア、FC東京、セレッソ大阪、鹿島アントラーズで采配を振るった経験のあるお馴染みの人物だ。徳島ヴォルティス、浦和を経て、2025年から柏レイソルで采配を振るリカルド・ロドリゲスしかり。

 決められた何人かで椅子取りゲームが行なわれているかのようだ。

 鎖国状態と言っては大袈裟だが、海外との交流が希薄になるほどに、サッカーの多様性は低減する。今季の開幕戦で、J1リーグ20チームのうち11チーム(柏、水戸、町田、名古屋、C大阪、ファジアーノ岡山、アビスパ福岡、広島、ジェフユナイテッド千葉、東京ヴェルディ、V・ファーレン長崎)が、5バックになりやすい森保式3バック同然のサッカーで戦っていたのはその結果だ。

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著者プロフィール

  • 杉山茂樹

    杉山茂樹 (すぎやましげき)

    スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。

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