錦織圭の魅力を、杉山愛はテレビ番組でどう伝えたか 「具体的な局面やプレーを細かく解説するほうが喜んでくれた」
錦織圭という奇跡【第45回】
杉山愛の視点(2)
◆01松岡修造の視点>> ◆02細木秀樹の視点>> ◆03奈良くるみの視点>>
◆04石光孝次の視点>> ◆05玉川裕康の視点>>
◆06デイビッド・ロウ&マット・ロバーツの視点>> ◆07土居美咲の視点>>
◆08伊藤竜馬の視点>> ◆09喜多文明の視点>> ◆10中尾公一の視点>>
◆11富田玄輝の視点>> ◆12内山靖崇の視点>> ◆13添田豪の視点>>
◆杉山愛の視点(1)>>私の助言も「あ、本当だ」と素直に耳を傾ける
錦織圭のテニスは、ワクワクする──。
これは杉山愛さんをはじめ、多くの関係者やファンたちが異口同音に語る、錦織圭の特性であり、魅力である。
その「ワクワク」を構成する要素も、おそらくは語る人々によって千差万別だろう。元シングルス世界8位、ダブルス1位。試合解説やテレビ番組のコメンテーターなど多くの顔を持ち、現在は日本代表監督を務める杉山さんは、その「ワクワク」の正体をどこに見ているだろうか?
引退後の杉山愛さんはテレビを通じて錦織圭の魅力を世に広めた photo by AFLOこの記事に関連する写真を見る「純粋な足のスピードであったり、反応の速さであったり、あとはショットの多彩さであったり。世界のトップ選手のなかでは身体的に恵まれたほうではないし、パワーでは負けてしまうこともある。それでも、ボールをとらえる能力や、なにより判断力ですよね。
奇想天外な発想もあったり、私が見ていても『そこから、そんなプレーが出ちゃうんだ!?』と驚かせてくれる。そんな男子選手が日本から出てきたわけですから、本当に衝撃でしたよね」
単に「強い」だけではなく、誰かと話したくなる、人に伝えたくなる、錦織圭のテニスの魅力。それは杉山さんが『情報ライブ ミヤネ屋』や『スッキリ』などの情報番組でコメンテーターとして錦織について語る時に、あらためて噛み締めた喜びでもあった。
「それこそ私は、テニス専門の番組だけでなく、日常的な情報番組や報道で、圭や(大坂)なおみが取り上げられる過程を見てきました。男女それぞれの日本人選手がグランドスラムの上位まで行くという、これまでにない時代に居合わせ、それを説明する立場になれたわけです。
当然ながら、テニスをやっている人に伝えるのと、テニスをほとんど知らない人にその活躍やすごさを知ってもらうのとでは、語り口や取り上げるポイントも変わってきます。『ミヤネ屋』や『スッキリ』では、噛み砕いて、噛み砕いて、普段はテニスを見ない方にも、圭のよさを知ってほしいと思っていました」
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著者プロフィール
内田 暁 (うちだ・あかつき)
編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。2008年頃からテニスを追いはじめ、年の半分ほどは海外取材。著書に『錦織圭 リターンゲーム』(学研プラス)、『勝てる脳、負ける脳』(集英社)など。













