錦織圭からもらった「LINEメッセージ」に感激 土居美咲「思わずスクショしちゃいました」
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錦織圭という奇跡【第20回】
土居美咲の視点(1)
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「ニュース番組で、テニスが取り上げられている......」
錦織圭にまつわる最初の記憶を思い出す時、土居美咲さんの脳裏には、テレビ画面に映るテニスコートが浮かぶという。
2008年2月──。世間的にはまだ無名に近かった18歳のテニスプレーヤーが、日本人では松岡修造さん以来16年ぶりにATPツアータイトルを勝ち取った。そのニュースは日本のテレビや新聞でも取り上げられ、彼の名は広く知れ渡る。
土居美咲さんに錦織圭選手のエピソードを聞いた photo by Miki Sanoこの記事に関連する写真を見る 16歳だった当時の土居さんは、もちろん錦織の存在は知っていたし、近い人たちから「すごい選手」としての評判も聞いていた。ただ、アメリカを拠点とする1歳半年長者との面識は、ないに等しかったという。
「だから、その時の私の感情や圭くんとの距離感は、一般のテニスファンの方々とほとんど同じだと思います。普通に『すごいなぁ』って思ってました」
テレビ画面の向こうの人──それがあの頃の土居さんにとっての、錦織圭だった。
やがて土居さんもプロテニスプレーヤーとなり、大会から大会を渡りながら、地球を何周も回る。そうして、ランキングとともに戦いのステージを上げるうちに、自身の足跡が錦織のそれと交わるようになった。ウインブルドンのロッカールームなどで挨拶を交わし、雑談をする機会も増えていく。
そのように関係性が変わり、距離感が近くなったことで、錦織にまつわる印象的な『エピソード』はあるだろうか?
その問いに土居さんは、「うーん」と唸って首をひねり、そして申し訳なさそうに「実はずっと考えていたんですが、あまり思いつかなかったんですよ......」と小さく打ち明けた。
「圭くんって、存在感を示そうとしたり、カーンとインパクトに残ることを言うタイプではないと思うんです、いい意味で。空気に溶け込んでいるというか、常に自然体というか。
でもそれは、本当にすごいことだと思います。あれだけ強くて、地位も知名度もある。なのに本当に気さくで優しくて、フランクに話してくれて、なんならちょっと抜けている(笑)。"テング"になる要素は絶対にたくさんあるはずなのに、ぜんぜん変わらないんです。
それはもちろん私にだけではなく、誰に対してもそういう感じなんですね。そこも本当に尊敬します。正直、立場が変わると態度も変わる選手も少なからずいるなかで、逆にあそこまでいく人は、人格的にもすごいんだなと思いました」
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著者プロフィール
内田 暁 (うちだ・あかつき)
編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。2008年頃からテニスを追いはじめ、年の半分ほどは海外取材。著書に『錦織圭 リターンゲーム』(学研プラス)、『勝てる脳、負ける脳』(集英社)など。













