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錦織圭のアドバイスは「今までの打ち方でいい」 土居美咲は「お墨つき」をもらって迷いも吹っきれた

  • 内田 暁●取材・文 text by Akatsuki Uchida

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錦織圭という奇跡【第21回】
土居美咲の視点(2)

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「もちろん、圭くんのテニスは参考にしていました。あそこまではできないにしても、圭くんみたいなテニスをしたいなとは、ずっと思っていましたね」

 錦織圭と同時代に、日本女子テニスを牽引してきた土居美咲さん。その彼女にとって錦織は、盟友であり、よきお手本であり、希望でもあった。

フォアハンドの打ち方で錦織選手にアドバイスを求めた photo by Miki Sanoフォアハンドの打ち方で錦織選手にアドバイスを求めた photo by Miki Sanoこの記事に関連する写真を見る 身長159cmの土居さんは、日本人選手としても小柄なほうだ。そんな彼女の武器は、左腕から繰り出す豪快なフォアハンドの強打。バネのように飛び跳ね、体を大きく使い、高い打点でボールを打ち抜く。体格で勝るトップ選手を相手に次々とウイナーを叩き込み、観客たちを沸かすエンタテイナーでもあった。

 土居さん自身、「見ていて面白いテニスをしたい」というのは、子どもの頃から一貫した「自分のなかのテーマだった」という。

「ジュニア時代に教わっていたコーチから、『面白いテニスをしたいと言っていた』と言われたんです。私自身は覚えていないのですが、ずっとそう思っていたという自覚はあります。

 スピンをかけたショットで、自分から攻めてウイナーを奪う。そんなテニスをしたいと思っていたので、なおのこと圭くんのテニスに魅かれたし、自分もあんなふうにプレーしたいと思ったんだと思います」

 錦織も身長178cmながら、攻撃力と創造性を武器に、190cm前後が上位を占める男子テニス界で世界4位に至った。その事実は土居さんにとっても、やりたいテニスを貫く原動力となったという。

 だからこそ土居さんは、フォアハンドの打ち方について、錦織に助言を求めたことがあった。

「実はその当時、フォアハンドの打ち方についていろんな方から助言を受けるなかで、けっこう迷っていたんです。ほかの方たちからは、もっとクローズドスタンス気味で打ったほうがいいと言われたんですよ。そのほうが、パワーが出せるからと。

 ただ、私はオープンスタンスで打つことが多かったので、あまりしっくりこなくて。直したほうがいいのか、今のままでいいのか、悩んでいたなかで、思いきって圭くんに聞いてみたんです」

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著者プロフィール

  • 内田 暁

    内田 暁 (うちだ・あかつき)

    編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。2008年頃からテニスを追いはじめ、年の半分ほどは海外取材。著書に『錦織圭 リターンゲーム』(学研プラス)、『勝てる脳、負ける脳』(集英社)など。

【写真】日本女子テニス「6人のティーンエイジャー」フォトギャラリー

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