小林悠や大島僚太に衝撃を受け、中村憲剛に教えを請う。フロンターレの若手有望株はこうやって次々と育つ (6ページ目)

  • 原田大輔●取材・文 text by Harada Daisuke
  • photo by ©KAWASAKI FRONTALE

「親がフロンターレのファンだったので、小さいころに等々力に連れて行ってもらい、試合を見たことが何度もありました。だから、そのクラブで自分がプロになったことは親も喜んでくれています。今はまだ試合に出るところまでは示せていないですけど、まずはベンチに入ることを目標にして、いつかはフロンターレに欠かせない存在になりたいです」(高井)

「僕、親の影響でずっとフロンターレの試合を見ていたので、セレクションを受けた時もフロンターレ以外のことはまったく考えられなかったんです。小さい頃の自分が目標や夢をもらったクラブなので、今度は自分が子どもたちに夢を与えられるような選手になりたいです」(松長根)

「両親ともにフロンターレが大好きで、父親には麻生グラウンド(練習場)にも連れていってもらったことがあります。一時期はシーズンチケットを買って、家族みんなで等々力に足を運んでいたくらい、生粋のフロンターレファンなんです。そのフロンターレでプロになれる。『フロンターレといえば大関だよね』と言われるような存在になりたいです」(大関)

 彼らが口をそろえて語ってくれたクラブへの思いがすべてだろう。トップチームの存在が、彼らに夢や憧れを抱かせ、そして確かな未来へとつないでいる。

(完)

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