今季JリーグのMVPを識者に聞いて独自選定。川崎フロンターレの誰になるか。他チームから選ばれるか (4ページ目)

  • photo by Getty Images

元ブラジル代表ストライカーの重要性は年々高まる

中山 淳(サッカージャーナリスト)

1位:レアンドロ・ダミアン(川崎フロンターレ)
2位:家長昭博(川崎フロンターレ)
3位:ジェジエウ(川崎フロンターレ)
4位:山根視来(川崎フロンターレ)
5位:前田大然(横浜F・マリノス)

 今季のMVP候補を挙げるなら、圧倒的な強さで2年連続4度目のリーグ優勝を決めた川崎フロンターレから選んで然るべきだろう。

 そのなかでも、20ゴールを量産するレアンドロ・ダミアンは最有力候補(第36節終了時点)。加入3年目の今季は、苦しい試合であればあるほど底力を発揮し、大事な場面でゴールを決めた。元ブラジル代表ストライカーの重要性は年々高まるばかりで、献身性も含めて見事に川崎のサッカーにアジャストした印象だ。

 そのレアンドロ・ダミアンと同レベルの貢献度を誇るのが、家長昭博だ。特に手詰まりの戦局における家長の重要度は別格で、彼のポジショニングに合わせて周囲が連動する様は、まさに攻撃の核と言えた。

 守備陣では、最終ラインで圧倒的な存在感を示したジェジエウと、チーム最長の出場時間を誇る替えの効かない山根視来も候補に挙げたい。

 そして、川崎以外で候補に加えたいのが、点とり屋として覚醒した前田大然だ。山梨学院大附属高を卒業後、プロ6年目を迎えたスピードスターが、紆余曲折を経てリーグ屈指の決定力を身につけた。今季のリーグ戦で傑出した活躍を見せた選手のひとりだ。

4 / 6

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る