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今季JリーグのMVPを識者に聞いて独自選定。川崎フロンターレの誰になるか。他チームから選ばれるか (3ページ目)

  • photo by Getty Images

谷口彰悟にスポットライトが当たっていい

原山裕平(サッカーライター)

1位:谷口彰悟(川崎フロンターレ)
2位:レアンドロ・ダミアン(川崎フロンターレ)
3位:家長昭博(川崎フロンターレ)
4位:山根視来(川崎フロンターレ)
5位:旗手怜央(川崎フロンターレ)

 過去にはストイコビッチ、中山雅史、中村俊輔、エメルソンなど、優勝チーム以外からもMVPが生まれており、昨季も異次元のパフォーマンスを見せたオルンガがこの栄誉を手にしている。もっとも今季はリーグ史に刻まれるようなインパクトを残した選手は見当たらず、優勝チームから最優秀選手が選ばれると考えるのが妥当だろう。

 主力の移籍が相次ぐなか、複数ポジションをハイレベルにこなした旗手怜央、SBながらリーグトップのアシストを記録する山根視来は、候補に挙げられてもおかしくはない。2018年のMVPであり、今季も川崎フロンターレの攻撃の軸を担った家長昭博が、再び選ばれる可能性も十分考えられる。

 わかりやすいのはレアンドロ・ダミアンか。ここまで(第36節終了時点)20ゴールを挙げ、チームのトップスコアラーであるブラジル出身のストライカーが、残り2試合で前田大然を捉え、得点王に輝けば、最有力となるかもしれない。

 ただし、MVPに相応しいのは谷口彰悟ではないか。昨季よりも稼働率は下がったとはいえ、キャプテンとしてチームをまとめ上げた統率力は讃えられるべきで、リーグ最少失点を記録する守備陣のリーダーであったことも評価される。

 再び日本代表に招集されたようにリーグ屈指のセンターバック(CB)であることに疑いの余地はなく、ここ5年で手にした4度の優勝すべてに大きく貢献した谷口に、そろそろスポットライトが当たってもいい頃だろう。

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