2021.11.24

今季JリーグのMVPを識者に聞いて独自選定。川崎フロンターレの誰になるか。他チームから選ばれるか

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Jリーグクライマックス2021

川崎フロンターレが2年連続4回目の優勝を決めた今季のJ1だが、リーグのMVPは一体誰になるだろうか。川崎は各ポジションに活躍が目立った選手たちがいる。また、昨年のオルンガ(柏レイソル)のように優勝チーム以外からの選出の可能性はあるだろうか。今季のJリーグを取材してきた6人のライターに候補を選んでもらい、スポルティーバ独自の年間MVPを決定した。

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写真左からレアンドロ・ダミアン、家長昭博、前田大然。今季JリーグのMVPは誰になるだろうか。写真左からレアンドロ・ダミアン、家長昭博、前田大然。今季JリーグのMVPは誰になるだろうか。 この記事に関連する写真を見る 山根は最も外せなかった選手

杉山茂樹(スポーツライター)

1位:山根視来(川崎フロンターレ)
2位:レアンドロ・ダミアン(川崎フロンターレ)
3位:ジェジエウ(川崎フロンターレ)
4位:チョン・ソンリョン(川崎フロンターレ)
5位:ディエゴ・ピトゥカ(鹿島アントラーズ)

 MVPは優勝した川崎フロンターレ内での争いになる。チョン・ソンリョン、レアンドロ・ダミアン、ジェジエウ、谷口彰悟、家長昭博らを抑えてMVPに推したいのは、チームのなかで出場時間が最も多かった山根視来だ。

 誰が最も外せない選手だったかを評価の基準にすると、この右サイドバック(SB)が浮上する。これまで36試合中、35試合に先発を飾り、途中交代はわずかに1度。第36節のセレッソ大阪戦にも、日本代表としてフル出場したオマーンとのアウェー戦から、中3日の強行軍だったにもかかわらず、先発フル出場を果たしている。まさに替えが利かない選手だ。

 同時に川崎のパスワークを支える源としての役割も担っている。山根がボールに絡むと、その場はグッと落ち着き、円滑に流れる。ムードを鎮め、安定化させる力が彼にはある。クレバーで中盤的。引退した内田篤人を彷彿とさせる、槍的ではない右SBだ。

 3年前まで川崎で右SBを張り、2年連続ベスト11に輝いたエウシーニョの穴こそ、川崎の一番の問題だったが、それはもはや過去の話。ウィークポイントは山根の登場で一転、ストロングポイントに変化した。