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守田英正が肌で感じたアジアカップの「リアル」――日本がグループステージで苦戦した要因とこの先問われる真価 (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki

 守田は「結局は目の前の相手にしっかり勝ちきることが大事」だと自戒を込めて語り、こう続ける。

「(アジアカップ前の9試合で)複数得点を重ねて勝ってきていたからこその余裕なのか、スキなのかわからないが、それまでは守備をしっかりとやったうえで、カウンターで(得点が)決まっていたのに、そこのプライオリティを見失っていた」

 アジアを舐めていた、と言われれば、そうかもしれない。

 だが、生きた人間がやる以上、すべての試合に同じように高いモチベーションで臨むのは難しい。言い換えれば、緩む試合があるからこそ、ここぞという大事な舞台で特別な力を発揮できるのだとも言える。

 幸いにして、と言うべきか、準々決勝で対戦するイランをはじめ、ここから決勝までの3試合では(順当ならば)一昨年のワールドカップに出場した国との対戦が続くことになる。

 いわば、同格相手との対戦。そこでは、これまでの試合とはひと味違った戦いが見られるはずだし、そうならなければいけないはずだ。

 ここからの最大3試合で、日本代表の真価が問われる。本気でワールドカップ優勝を口にするのなら、大会を通じて徐々にギアが上がっていく様を見せてほしい。

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