湘南・町野修斗がカタールW杯でピッチに立てなかった悔しさ「監督や周りの選手たちから信頼感も勝ち得ていなかった」 (2ページ目)
── 自身の口からW杯という言葉が出たこともあり、日本代表についても聞かせてください。初招集は昨年7月のE-1サッカー選手権2022でした。日本代表に選ばれたことで、さらに成長する契機になったのではないでしょうか?
「まずJリーグでトップレベルにある選手たちとプレーして感じたのは、当たり前ですが、みんなうまくて強い、ということ。そして、なによりもサッカーに対する考え方や姿勢、試合への準備に至るまで、すべてにおいて一流ということでした。
自分も一流と言われる輪のなかに加わっていきたいですし、そのためには、よりベルマーレでの練習や取り組みが大事だと実感しました。日本代表に選ばれたことで、ファン・サポーターも日本代表の選手として見てくれる。多少の違いなのかもしれませんが、見られているという意識が自分のパフォーマンスや責任感につながったように思います」
── カタールW杯も含め、その後、ヨーロッパでプレーしている選手たちとトレーニングをともにして感じたことを教えてください。
「プレースピードの速さ、球際へのこだわりや強さは、また一段、レベルが違いました。特に遠藤航選手(シュツットガルト)は『デュエル王』と言われているように、球際の強さに驚かされました。
ほかの選手たちもみな、ボールをキープするというよりも、ボールを失わない能力が高かった。直前で判断を変える作業やパスコースがない時には、自分の身体を使って相手のプレスを回避する、もしくは守るという細かな技術にも長けているように感じました」
── 直前で判断を変えるプレーこそが、トップレベルの試合になればなるほど差を生むように思います。町野選手自身もプレーをキャンセルしたり、咄嗟に違う選択肢を選んだりすることができるのでは?
「自分はまだまだだと思っています。調子がいい時はできるんですよね。コンディションがよければ、相手を見てプレーすることもできているし、ボールコントロールのフィーリングもいい。
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