阪神・伊原陵人、中日・金丸夢斗、ヤクルト・荘司宏太 ルーキー左腕3人の「現在地と可能性」を阿波野秀幸が徹底解説!
1年目からローテーション投手として奮闘する阪神・伊原陵人。まだプロ未勝利だが素材のよさが光る中日の金丸夢斗。そして抜群のチェンジアップを武器に快投を続けるヤクルトの荘司宏太。いずれもプロ1年目の左腕たちが、個性を発揮しながらプロの世界で戦っている。プロ1年目に15勝、201奪三振で新人王に輝いた元近鉄のエース・阿波野秀幸氏に、3人の現在地と今後の課題について語ってもらった。
※成績はすべて7月7日現在
阪神のドラフト1位ルーキー・伊原綾人 photo by Koike Yoshihiroこの記事に関連する写真を見る
【防御率1点台を支える抜群の制球力】
── まずは阪神のドラフト1位ルーキー・伊原投手です。ここまで17試合に登板(先発11試合)して、5勝2敗1ホールド、防御率1.26の成績です。
阿波野 大学から社会人経由の即戦力として、チームの期待にしっかり応えていると思います。
── 伊原投手は身長170センチと小柄で、軸足(左足)から動く投球フォームは、ヤクルトの高橋奎二投手に似ています。
阿波野 小柄で細身の投手は、反動をつけるために、初動で足踏みをしたり、かかとを上げたりするものです。セットポジションからの投球フォームにおいても、左腕の使い方がコンパクトで安定しています。現在は190センチ台の大型投手が目立つ時代ですが、小柄な投手は体の使い方が器用ですね。伊原の場合、打者からすると、投球に差し込まれるようなタイミングになるのでしょう。
── 開幕6試合は中継ぎで登板。それから先発ローテーションに入りました。
阿波野 最近は新人投手が大事に起用される傾向がありますが、彼は開幕からリリーフで結果を残し、先発の座を勝ち取りました。ドラフト1位ですから、もともと能力は高いのでしょうが、プロ初先発初勝利(4月20日の広島戦)以降、約2カ月にわたり、中6日でコンスタントに登板を続けていました。その姿からは、試合に向けた準備がしっかりと構築されていることが伝わってきます。
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