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元巨人ドラフト1位・高橋優貴が語るプロ時代のたった一度の悔恨 「新しい自分をつくるべきだった」 (4ページ目)

  • 飯尾哲司●文 text by Iio Tetsuji

── プロ時代の自分の投球を、どう自己分析しますか?

高橋 常時150キロを超えるようなボールは投げられなかったので、なるべく内角を突いて、外を広げていく。あとは緩急を使って、いかにストレートを速く見せるか。そういう投手だったと思っています。

── 6年間で通算69試合に登板して18勝25敗、防御率3.66という成績をどう思いますか。

高橋 大学4年時のことを考えれば、意外と勝てたなと思います。2022年オフに左ヒジのクリーニング手術をし、2023年に0勝1敗。あの年、1つでも勝てていれば、もっと違う方向に進んだのではないかと思っています。手術後は、自分が思っているよりいい球がいかなかった。それでなんとか"以前の自分"を取り戻そうとしたのですが、いま思えば"新しい自分"をつくるべきでしたね。

── プロ野球での印象深い思い出は?

高橋 僕は原辰徳監督3次政権の初年度、2019年の入団でした。原さんは僕をプロの世界に導いてくれたひとりですし、根気強く起用してくれました。いい思いをたくさんさせてもらいました。なかでも、クライマックスシリーズや日本シリーズ、オールスターといった、プロ野球選手であってもみんなが経験できるわけではない大舞台に立たせていただきました。日本一になれなかったことは悔しいですが、感謝の気持ちでいっぱいです。

つづく>>


高橋優貴(たかはし・ゆうき)/1997年2月1日生まれ。茨城県出身。東海大菅生から八戸学院大に進学し、大学通算20勝、301奪三振を記録。2018年のドラフトで巨人から1位指名を受け入団。19年4月4日の阪神戦でプロ初登板・初先発・初勝利をマーク。21年には11勝を挙げる活躍を見せた。22年に左ヒジのクリーニング手術を受け、23年は育成選手としてスタート。同年4月に支配下登録されたが、6試合に登板に終わる。24年は一度も一軍登板がなく、オフに戦力外通告を受ける。25年から社会人野球のミキハウスでプレーしている

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著者プロフィール

  • 飯尾哲司

    飯尾哲司 (いいお・てつじ)

    静岡県生まれ。『週刊ベースボール』編集部出身。野村克也氏『私の教え子ベストナイン』『リーダーとして覚えておいてほしいこと』、元横浜高野球部長・小倉清一郎氏『小倉ノート』をはじめ、書籍の企画・取材・著書多数。プロ野球現場取材歴35年。早稲田大学大学院修士課程修了。学術論文「エリートアスリートはなぜセカンドキャリアで教員を選択したのか:プロ野球選手とJリーガーの事例をもとに」(スポーツ産業学研究, Vol.33, No.1, p.63-73,2023.)

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