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元巨人ドラフト1位・高橋優貴が語るプロ時代のたった一度の悔恨 「新しい自分をつくるべきだった」 (2ページ目)

  • 飯尾哲司●文 text by Iio Tetsuji

── 八戸学院大は、山川穂高(現・ソフトバンク)らを輩出した富士大や、細川亨(元西武など)たちがいた青森大と同じ北東北大リーグです。優勝は勝ち点制ではなく勝率制で、1シーズン10試合と決まっています。そんななか、4年間(8シーズン)プレーし、50試合に登板して20勝12敗、リーグ新記録となる301奪三振をマークしました。

高橋 負けた試合もけっこうあったので、満足するまでには至りませんでした。しかし、1年春からマウンドに上げてもらうなど、いろいろな経験を積ませていただいたことにすごく感謝しています。

【外れ外れ1位で巨人に入団】

── 2018年ドラフトで巨人から1位指名で入団。大阪桐蔭の根尾昂選手(中日)、立命館大の辰己涼介選手(楽天)の「外れ外れ1位」とはいえ、その評価に関してはどう思いましたか。

高橋 1位指名はまったく考えていませんでした。1位は地上波のテレビ放送で見ることができますが、それ以降はCS放送なので、後輩のマネージャーにCSで見られるように準備してもらっていました。ドラフト当日はチームメイトと「CS放送になってから、どれだけ待つかな?」と話していたぐらいです。

── 高橋さんの出身である茨城は、巨人ファンが多い土地柄です。

高橋 じつは、子どもの頃は阪神ファンで、金本知憲さんや藤川球児さんのファンでした(笑)。北東北リーグの同学年に富士大の佐藤龍世選手や佐々木健投手(ともに西武)や鈴木翔天(楽天)がいたので、プロのスカウトの方が時々来られていました。しかし、まさか巨人の柏田貴史スカウトが僕を見に来てくれてとは......まったく知らなかったです。

── 「巨人のドラフト1位」というプレッシャーを感じたことはありましたか。

高橋 そういうプレッシャーはありませんでしたが、報道陣からの注目度は大きかったと思います。ただ、「ドラフト1位」ということに関しては、少しプレッシャーを感じることはありました。そんななか「そういうことは気にせずやるんだよ」と、やさしい言葉をかけてくれる先輩は多くいました。

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