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大阪観光大初のプロ野球選手、広島・久保修は新井貴浩監督も認めたポテンシャルで熾烈な外野手争いに参戦 (3ページ目)

  • 前原淳●文 text by Maehara Jun

 一軍に合流した秋山翔吾を左翼に置き、中堅で出場した3月1日楽天戦では2安打1打点を記録した。出場機会が限られたオープン戦終盤は、同22日ソフトバンク戦で同点ソロ。2日後のオープン戦最終戦のソフトバンク戦でも2安打1打点と課題の打撃で猛アピールした。

 昨季一度も一軍の舞台に立てなかった男が、コンディションを整え、課題に改善を示し、開幕一軍を勝ち取った。広島外野陣は実績ある秋山に野間峻祥、そして侍ジャパンにも選出された田村俊介が一番手候補だろう。

 久保はまず途中出場を中心に、レギュラーの座をうかがう立場になる。

 ただ、一芸だけでなく、"二芸"を持ち、さらに課題だった打撃でも成長を見せるだけに出場機会は与えられるはずだ。今季、新井監督はシーズン中盤までは打線を入れ替えながら臨む方針を明らかにしている。たとえ途中出場からでもチャンスはある。久保に足りない"経験値"を埋められた時、成長曲線は急カーブを描いていくに違いない。

著者プロフィール

  • 前原 淳

    前原 淳 (まえはら・じゅん)

    1980年7月20日、福岡県生まれ。東福岡高から九州産業大卒業後、都内の編集プロダクションへて、07年広島県のスポーツ雑誌社に入社。広島東洋カープを中心に取材活動を行い、14年からフリーとなる。15年シーズンから日刊スポーツ・広島担当として広島東洋カープを取材。球団25年ぶり優勝から3連覇、黒田博樹の日米通算200勝や新井貴浩の2000安打を現場で取材した。雑誌社を含め、広島取材歴17年目も、常に新たな視点を心がけて足を使って情報を集める。トップアスリートが魅せる技や一瞬のひらめき、心の機微に迫り、グラウンドのリアルを追い求める

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