広島ドラフト1位・常廣羽也斗がプロでの成功のカギと語る「柔らかいボール」って何だ? (5ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro

── 明らかにプロ向きのマインドだと思うので、どうかそのままでいてください(笑)。個人的には、常廣投手の「柔らかいボール」が捕手のミットをビチビチと叩くピッチングがプロで見たいです。

常廣 自分もそうしたいんですけど、たまにしかできないんで(笑)。

── できるようになったら、侍ジャパンクラスだと思います。まだプロを経験していないと言っても、その次元を目指してはいますよね?

常廣 そうですね。ストレートで空振りをとって、フォークで空振りをとって......というピッチャーにはなりたいですね。

── チームメイトの下村海翔投手(阪神ドラフト1位)との投げ合いも楽しみにしています。

常廣 ありがとうございます。でも、そういう時に負けそうなのが自分なんですよねぇ(笑)。


常廣羽也斗(つねひろ・はやと)/2001年9月18日、大分県生まれ。小学3年で野球を始め、中学は大分シニアでプレー。高校は県内屈指の進学校である大分舞鶴に進み、1年秋からエースを務めた。甲子園出場は果たせなかったが、指定校推薦で青山学院大に進学。2年春から登板し、3年秋に自己最速となる153キロをマーク。4年春のリーグ戦ではチームを33季ぶりの優勝に導き、大学野球選手権大会でも決勝の明治大戦で完封勝利を挙げ日本一を達成した。今秋のドラフトで広島から1位指名を受け入団。背番号は「17」に決まった

著者プロフィール

  • 菊地高弘

    菊地高弘 (きくち・たかひろ)

    1982年生まれ。野球専門誌『野球小僧』『野球太郎』の編集者を経て、2015年に独立。プレーヤーの目線に立った切り口に定評があり、「菊地選手」名義で上梓した『野球部あるある』(集英社/全3巻)はシリーズ累計13万部のヒット作になった。その他の著書に『オレたちは「ガイジン部隊」なんかじゃない! 野球留学生ものがたり』(インプレス)『巨人ファンはどこへ行ったのか?』(イースト・プレス)『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』(カンゼン)など多数。

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