ホークス周東佑京の弱点とは。
大道典良がズバリ指摘、今後の課題は? (5ページ目)
さて、そのスチュワートだが、武器は最速158キロのストレート。130キロ台のカーブも持っている。最初に指導した当時三軍担当の入来祐作ピッチングコーチは、その印象についてこう語ってくれた。
「センスが抜群にいい。キャッチボールを見ていて、リリースポイントの感覚が器用だなと。シーズン途中で助っ人で来日するような選手の投球よりもリリースが丁寧で、日本のきめ細かい野球に対応できるイメージでした」
ただ、日本の高校野球のように本格的な訓練がされていないため、体力的、技術的、また戦略的な部分で未熟なところが見受けられたようだ。実践では、しっかり四球を選ぶ、走塁で仕掛けてくるなど、日本的な野球に苦しめられた。チームで徹底して攻略してくる日本式の手ごわさを痛感したのではないか。ただ、バンド処理などのフィールディングやセットポジションの投球など、日本の野球を彼なりに一生懸命学ぼうとしていた。
私もコーチとして渡米したことがあるが、海外で生活しながら現役でプレーするというのは、きっとそれ以上に大変なことだろう。直接指導に関われないもどかしさはあるが、私も彼のこれからを心から楽しみにしているひとりである。
また、打撃コーチとして以前から注目しているのが、2017年に育成ドラフト3位で入団したリチャードだ。父が元アメリカ海兵隊員、兄はシアトル・マリナーズからドラフト6巡目指名を受け、現在はマイナーリーグに所属。それを聞いただけで持って生まれた身体能力の高さに期待してしまう。身長188cm、体重114kg。コーチからすれば、育成における責任を余計に感じさせる選手である。
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