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ホークス周東佑京の弱点とは。
大道典良がズバリ指摘、今後の課題は? (6ページ目)

  • 岡田真理●構成 text by Okada Mari
  • 寺崎江月●取材協力 cooperation by Terasaki Egetsu

 沖縄尚学高校時代の通算ホームラン数は25本。3年春の県大会では通算打率4割超えを記録。その長打こそが彼の"一芸"である。プロ入り2年目には三軍戦で11本のホームランを打ち、台湾で行なわれたウィンターリーグでは四番も務めた。まさに三軍制の恩恵を受けて実践経験を積み、今年のオープン戦終了後に支配下登録を勝ち取った。

 彼は、ファンがそのプレーを観に球場まで足を運びたくなるような選手に成長するだろう。打撃を見ていても、本当に光るものを感じる。ぜひとも這い上がって、いつかは本塁打王を狙える選手になってほしい。

 もうひとり、波乱を巻き起こしてほしいのが、リチャードと同期入団の育成ドラフト1位、尾形崇斗だ。彼は一球投げる度に雄叫びを上げる。私が現役の頃にはよくいたものだが、最近はそういう気迫のある投手をあまり見かけなくなった。昔ながらの選手のようにガッツがある感じがして、人を惹きつける魅力のある投手だと私は思っている。

 武器は、高校時代に最速147キロをマークしたストレート。これが彼の"一芸"だ。当初は体が細かったが、トレーニングの甲斐あってだいぶ大きくなり、プロ入り後は最速152キロを記録した。

 この春、尾形もリチャードと揃って支配下登録された。ホークスにはあまりいないタイプの投手なので、私はぜひ育ってほしいと思っている。将来的には森唯斗のような存在になってもらいたい。

 ホークスには期待が膨らむ若鷹がまだたくさんおり、身内ながら心が弾む。毎年、新人合同自主トレでどんな選手が入ってくるか楽しみでならない。彼らの成長のスピードに追い抜かれないよう、私もコーチとして精進する日々である。

■大道典良 著
『日本プロ野球育成新論 三軍制が野球を変える』(徳間書店)
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