【MLB】WBC準々決勝敗退の陰で... メジャースカウトが語る侍ジャパン戦士のリアル評価「大谷翔平は例外中の例外」
メジャースカウトが見た日本人選手の現在地(前編)
世界最高峰の舞台であるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。その裏側では、各国のスカウトたちが鋭い視線で選手の「真価」を見極めている。今回の大会を視察したメジャースカウトは、日本人選手をどう評価したのか。名前の挙がった注目株から、日本野球の現在地、そしてスカウティングの最前線まで、そのリアルな声に迫る。
侍ジャパンのメンバーとして初めてWBCに出場した日本ハム・北山亘基 photo by Sankei Visualこの記事に関連する写真を見る
【メジャースカウトが唸った日本人投手】
── 今回のWBCを視察して、とくに印象に残った日本人選手を教えてください。
今回の侍ジャパンは主力の多くがすでにメジャーリーガーだったので、調査対象は限られていましたが、それでも面白い素材が揃っていましたね。まず北山亘基(日本ハム)ですね。今回のメンバーのなかではまだ名前が売れていないほうですが、個人的には"掘り出し物"として非常に注目しています。フォークなどの落ちる球のキレ、そしてコンスタントに150キロを超えるスピードは、メジャーのスカウトたちの間でも評価が高いですよ。
── ロッテの種市篤暉投手やオリックスの宮城大弥投手はいかがでしたか?
種市は、メジャー志向が強いと聞いています。近い将来の候補としてリストに入っています。アメリカでは「落ちる球でしっかりストライクが取れる」タイプが重宝されるので、その点でも評価は安定しています。
宮城は小柄なサウスポーながら、あのチェンジアップとコントロールは一級品。ただ、一部のスカウトからは「あの独特なカーブがメジャーの強打者に高めにいったら、一発で仕留められるのでは?」という慎重な声も出ています。
── 近い将来、メジャーに行くと言われている髙橋宏斗投手はどうですか?
彼は、いつメジャーに来てもおかしくないと常にマークしています。行き先はドジャースが有力という見方が強いですね。山本由伸投手と親しいらしいので......(笑)。
── 直近で動きがありそうな選手は誰でしょう。
平良海馬(西武)は、今年のオフにも動き出す有力候補として名前が挙がっています。あと、伊藤大海(日本ハム)も注目株です。ちなみに僕たちメジャーのスカウトも、日本のアマチュアスカウトと同様に、その年のオフにスカウト対象となる選手、翌年以降、あるいは数年後に対象となる選手とグループ分けして視察しているんです。また獲得する可能性が低かったとしても、日本の現状レベルを把握する意味でも視察し、本国(アメリカ)に報告しています。もちろんプロだけではありません。高校生から大学、社会人、独立リーグまで全国を駆け回っています。
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著者プロフィール
木村公一 (きむらこういち)
獨協大学卒業後、フリーのスポーツライターに。以後、新聞、雑誌に野球企画を中心に寄稿する一方、漫画原作などもてがける。韓国、台湾などのプロ野球もフォローし、WBCなどの国際大会ではスポーツ専門チャンネルでコメンテーターも務める。























































