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2016セ・リーグ予想は「ヤクルト×阪神の一騎打ちになる!」 (6ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 巨人は投手陣に大きな不安を抱えています。菅野智之は健在でしょうが、マイコラスが出遅れ、内海哲也も調子が上がってこない。ルーキーの桜井俊貴もオープン戦では素晴らしいピッチングを披露しましたが、1年持つのかという心配もあります。去年のように、菅野、マイコラス、ポレダの3本柱を確立しないことには、巨人は厳しい戦いを強いられることになりそうです。

 中日は、投打ともまだ選手層が薄い印象を受けます。まさに今、世代交代の真っ最中で本当の意味でチーム力がついてくるのは、もう少し先のような気がします。そのためにも今年はある程度、レギュラーを固定したい。高橋周平や遠藤一星らが1年を通して戦うことができれば、今年はともかく、来年からの戦いに期待がもてます。そういうシーズンにしたいですよね。

 広島に関しては、マエケン(前田健太)が抜けたことがすべてです。ジョンソン、黒田博樹、福井優也と駒は揃っていますが、マエケンほどの安定感、安心感はありません。それに大瀬良大地もケガでいない。計算できる投手が少なく、リリーフ陣も不安がある。1年を戦い抜くには厳しいような気がします。打線はルナが加わり、去年よりも厚みは増すでしょうが、長いシーズンを戦うには投手力が重要になる。そういう意味も含めて、この順位にさせていただきました」

 以上のように、今年はヤクルトと阪神の評価が高かった。ただ昨年の開幕前、ヤクルトの優勝を予想した解説者はほとんど皆無に等しかった。それだけ今のセ・リーグは何が起こるのかわからないということだ。はたして予想通りの結果となるのか、それとも……。明日3月25日、いよいよプロ野球が開幕する。

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